意外な新型パワハラに要注意。職場のハラスメントにうんざりしたら
現在、社会に「ハラスメント」が多種多様に増えていますよね。
大学の生徒に対して行う嫌がらせを「キャンパス・ハラスメント」でキャンハラ、ラーメン屋などで麺を啜る音に不快感を覚えることを「ヌードル・ハラスメント」でヌーハラなど…。
さらに話題になった「~ハラスメント」の1つが「新型パワハラ」というもの。
通常のパワハラは立場の強い者が弱い者に対して高圧的な態度をとること「パワーハラスメント」と言いますが…「新型パワハラ」は少し違うんです。
パワハラより新型パワハラに要注意な理由はこれ
さて。「上司が立場を利用して部下に横暴すること、成果を過度に要求することがいわゆるパワハラだけど、新型というくらいだから、新型パワハラはどんな恐ろしいもの…?」と感じてしまうかもしれません。
この「新型パワハラ」はズバリ「部下に過小評価をしたり、ムダな頑張りをするな」というモチベーションを下げる発言をすることを意味します。
例えば…
「どうしても今月の店舗の売り上げ目標を達成したいんです!」という部下に対して「うちの店舗はもともと立地も悪いんだから、そんなに頑張らなくていんだよ」という対応をしたとします。これが新型パワハラになってしまうのですね。
「そんなことでハラスメントになる???パワハラのように怖くないのに???」と思ってしまうかもしれませんが…
毎日「どうせ君が頑張ってもムダだ」「無理をしても得られるものは何もない」「出勤して言われたことだけしてて」と言われ続けてしまうと、どうですか?
やる気のあるモチベーションの高い人材にとっては自分の仕事を「無意味な努力」と鼻で笑われている感覚になったり、毎日を無気力に変えてしまいかねませんよね。
モチベーションを削がれた人材はその職場にうんざりして退職してしまうのも時間の問題です。また、一丸となって取り組めば解決出来る問題も「新型パワハラ」によって野放しになり、解決をしないという負のスパイラルから抜け出せなくなってしまう恐れもあります。
「新型パワハラなんて、これまでのハラスメントと同じで揚げ足取りの冗談みたい」と思ってしまう一方で、企業や職場にとっては「笑えない」一面があることが分かったかと思います。
あなたの働いている場所や、身近な人から「もしかして自分は新型パワハラに遭っているかも」と思ったなら、あなたのために一度「うちの職場は大丈夫かな?」と意識をしてみることも良いかもしれませんね。
さらに「新型パワハラ」に遭ってもなくても、重要なことがあります。
それは、あくまで「事業主」と「従業員」は対等な立場であることです。
事業主と従業員はあくまで対等。あなたは?
あなたはもしかして、給与をもらっているから…雇ってもらえているから…と企業が自分より偉いとは思っていませんか?
日本人は特に真面目といわれる反面、自分の気持ちを伝えたり、意見することに臆病な面があります。
ですが、事業主と従業員はあくまで雇用契約により定められた仕事を行い、それに相応しい待遇をすればいいものです。
事業主だからといって従業員の人権を軽んじたり、業務を超えた要求を行うことは正しいものではありません。
また、直属の上司でも同じように、あなたが業務上の部下だからといって尊厳を傷つけたり、人格を侮辱するような扱いをすることはまかり通るものではないのです。
入社したてだったり、異動したてですとお互いの距離感がまだ掴み難いという場合もあるかもしれませんが、あまりにも遠慮がないと感じる際は「どうにかなる」と耐えるのではなく、自分からしかるべき機関に相談し改善を求めることが大切です。
さらに、あきらかに理不尽な場合でも周囲に訴えることが難しい場合も。
例えば、
▼声を上げる必要があると分かっているものの、逆らうことを許さない空気があったり
▼同調圧のせいで退職出来ず泣き寝入りするしか選択肢がなかったり
▼同じ目に遭っている同僚や後輩を見ても助けることが出来ず自分を責めるしかなかったり
▼職場のパフォーマンスを大きく左右する人間関係が怖くて在職を余儀なくされたり
▼「自分は転職しても上手くいかないんだ」という先入観を持たせキャリアの選択肢を奪う
という結果ももたらしかねません。
もし、あなたが企業からなんらかのハラスメントを受けているとしたら、どのようなアクションをすべきだと思いますか?
会社からハラスメントを受けたら真っ先に相談すべき機関はどこ?
社内に人間関係を相談出来る「人事窓口」があれば、まずは相談してください。
窓口は相談に関するプライバシーを尊重したり、匿名で相談が可能な場合もあり敷居は低いですね。
ですが、中小企業や個人事業ですと 人事と経営が一緒のため、直に相談はかなりハードルが上がってしまいます。
そこで、次に紹介する都道府県の労働監督機関もぜひご活用ください。
【労働基準監督署】
◎厚生労働省が定める労働基準法を守るために機能
残業代を支払わない、日常的に怒鳴るパワハラやセクハラを行うなど
様々なハラスメントや労働基準法に反する場合に申告することが可能です。
労働基準監督署は上記に違反があった場合に企業に直接勧告を行ったり、指導をします。
【労働局】
◎労働者と企業の間で調整を行う機関
セクハラやパワハラのハラスメントだけではなく、不当な人事や解雇が発生した場合など様々なトラブルに対する相談を受け付けています。
ただ、この2つの機関にはあくまで勧告や指導など
企業に強制力はないという点があります。
これからのキャリアに悩んだら?自分らしく無理なく働くためにすべきこと
さらに、あなたが現在仕事に悩んでいるとしたら 一人で抱え込まず、上記の機関の他にビジネスや人間関係を専門とする弁護士など専門家に相談も検討してみてください。
その際は証拠となる罵倒の録音や、出勤簿の記録などしっかり資料を収集する下準備をしたという体験談もありますので、相談の際に確認すると良いでしょう。
もしあなたが一人で人事に悩んでいて「新型パワハラ」のような自分のパフォーマンスが発揮出来ない状況だったり、その他のハラスメントなどのストレスに悩んでいるとしたら、上記で紹介した方法の他に転職エージェントに相談することもおすすめです。
あなたの未来を守るために、まずは今出来ることから行動を始めてくださいね。
⇒まずは1万人以上の転職対策実績のあるエージェントを詳しく見てみる