ユングの名言があなたを救う理由

「ある者にぴったりの靴は、他の者にとってはきつい。人生において、全ての人間に適したレシピなどない」

カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)

1875年7月26日 – 1961年6月6日

これは、ドイツの心理学者ユングの有名な言葉です。
あなたも知っているかもしれませんね。

人はつい失敗や恥をかくことを恐れて、何かに挑戦する前に人の体験談や成功のノウハウを求めてしまいがちですよね。

ですが、自分と人は当たり前ですが違います。

あなたはありのままの自分を許せていますか?

あなたは今、鏡に映った自分に自信を持っていますか?
満足していますか?

この質問に、ほとんどの日本人が
「いいえ」と答えるそうです。

「もっと痩せたいな」
「顔がイケてないんだよな」
「引っ込み思案の性格を直したい」
「いつも後ろ向きの性格が嫌い」

というように、圧倒的に自分に対して不満を持っているわけですね。

これは自分に対しても言える事でもあります。

あなたは普段、自分を許すことが出来ていますか?
あまりにも厳しい課題や、目標を課してませんか?
人と比べて、自分は出来損ないだと思っていませんか?

2017年に各国と比べて「自分自身に満足しているか」という質問に
日本が満足しているという答えは45.8%という
韓国やアメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデンに比べて
圧倒的に低い結果でした。

むしろ、日本人全体で「自分が大好き!」と公言する人が少ないので、特段困ることはないかもしれませんね。

ですが、多くの人が「満足している状態にない」ことに対して、
ポジティブではなくネガティブな印象を持っています。

それは、仕事でより浮彫になる場面が多いのです。
例えば、

▼残業ばかりで仕事が遅い自分は無能だ
▼頼まれたこともミスする自分は無価値だ
▼仕事が出来ない自分は会社にとっていらない存在だ

というもの。

「出来ないから、もっと良くしたい!」というより
「だからダメなんだ」と自己否定になってしまう状態です。

特に、真面目でズルが出来ない人や
迷惑をかけないように頑張る人ほど
劣等感を感じてしまいます。

「出来ない自分」を前向きなパワーに変えることが出来ればいいのですが、
「完璧ではない自分」を認めて、
誰かに助けを求める必要があります。

なぜ、自分の弱さを誰かに助けてもらう必要があるかということを説明させていただきますね!

誰かに頼れないと直面する●●が心を蝕む

自分の悪い面が許せず、悩みを抱えたままだと
直面するストレスに負けてしまうという問題がつきまといます。

「自分だけでなんとかしなくちゃ…」
「助けを求めたら迷惑をかけてしまう…」

というように、何でも仕事を自分で抱え込んでしまうのです。

ですが、そんな時こそユングの言葉のように
「他者ではなく自分にフォーカス」して、認めることが大切です。

出来ない自分の状況や、解決しない問題を抱えてばかりでは
ストレスが加速してしまいます。
ですので、「手伝ってください」「○○に悩んでいます」
「解決方法を教えていただけますか」と
力を借りることで、コミュニケーションも取れますし、
スキルアップにも繋がります。

自分の弱さをさらけ出したくないタイプですと
どうしても言い出すことが難しいかもしれません。

ですが、自分の弱さや無知を認めることが、相手に信頼感を抱かせます。

そして何より、強く見せるより、自分の弱さを認められることは客観的に自分を見ることが出来ている証拠です。
ある程度解決が難しい時は積極的に相談してみてくださいね。

ですが、だからと言って自分の意思やハンドルを
人にまるっと預けてしまうことにも危険があります。

例えば、付き合って5年の恋人に
「休日は趣味に使うから会えない」
「結婚はまだしたくない」
「デートは面倒」
「君が食事を奢るのは当たり前」と言われて
従っているままだと
あなたはその人の言いなりで、いなければものごとの判断が自分で出来なくなってしまいます。

もし、その人のサポートをすること自体に楽しみを見出していないのであれば、
現状から脱却することが必要ですよ。

今日からでも始めたい!上手に人を頼るためには

もしあなたが、適度に人に頼れるようになりたいと考えているなら、4つのポイントを意識してみてくださいね。

1■頼み上手な人を見習う

あなたの身近にいる、頼んだり、甘え上手な人を観察してみてください。
全面的に真似することは難しいかもしれませんので、
声のかけ方やタイミングなど、取り入れられる範囲からトライしてみてくださいね。

2■悩みや不安を思い切って打ち明けてみる

あなたが抱えている問題を、まずは信頼出来る人から打ち明けてみてください。
そして、だんだん自分の弱さや不安を見せてることに慣れさせることが大切です。
聞く相手もあなたのことを理解出来ますし、あなたも逆に相談されるかもしれないので
そっと意見を交わしてみることで問題解消も期待出来ます。

3■出来ないことを出来ないと伝える

多少の背伸びはスキルアップに必要ですが、
時間や内容的に難しい場合は、理由を明確にして断ることも大切です。
断る際は
・頼ってくれたことの感謝
・出来ない理由
・〇日までなら出来る(代価案を出す)
などすると、不快な気持ちにさせずらくしてくれます。

4■解決方法を聞いてみる

作業や問題解決に煮詰まってしまった場合、自身で調べても分からないことを整理して
先輩や上司に解決方法を相談してみましょう。
自分の視点だけでは気づかない部分を意識することが出来るので、
新しい学びやスキルアップにも繋がるので、ネガティブではなく
ポジティブな気持ちで尋ねてみてくださいね。

あなたが自分に自信を持てなかったり、
完璧を求めるあまり自分を許せない部分がどうしてもあるかと思います。

ですが、短所ではなく、成長を諦めない・満足しないという
あなたの長所でもありますので、
人に頼ったり、意見を聞くことと合わせて
スキル向上のために「好き」になってみてくださいね。

ですが、もしあなたが働く自分に自信が持てなかったり、
職場で誰にも頼れず、限界を感じて新しい環境を目指したいという時は
プロのキャリアアドバイザーに頼ってみてください。

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自分を責め過ぎてしまう環境は、心身ともに後ろ向きな気持ちにさせたり、行動を起こそうという気力も奪ってしまいます。
合わない場所は抜け出して、新しい居場所を見つけることで、あなたの問題は解決するかもしれません。

人と比べたり、自分を責めることがないように
前向きな将来のために無理な我慢はせず、
ユングの言葉を思い出して、自分を認める事を忘れないでくださいね。

 
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