接客、コミュニケーションと似ているけど…20代転職・働く上で必要な共感力とは
もしかしたら、あなたは面接質問でこんなことを面接官に答えたことはありませんか?
「人と話すことが好きなので接客業に自信があります!」
「人見知りではないので、コミュニケーションを取る仕事に向いていると思います!」
コミュニケーションはどんな職業でも求められる重要なものです。いくらスキルがあっても、意思疎通が難しければ同じチームや部署で働くことは困難ですよね。ビジネスパーソンとして必須の要素とも言えるコミュニケーションですが…
あなたはコミュニケーションを取ることに自信があったのに
なぜか面接で良い印象を持ってもらえないという経験はありませんでしたか?
「面接官の話もちゃんと聞いているし、はきはきと受け答えもしたのに…」
「積極的に質問したし、答えたし、自分の成功例やPRも上手く盛り込んだのにな…」
特に本番の面接はフィードバックがないので、何を改善させれば良いかわからないなんてことも。そんな時もしかしたら、あなたはコミュニケーションと「あるもの」を取り違えているかもしれません。
コミュニケーションと似ているけど…働く上で必要な共感力とは
もしかしたら、あなたは面接の場面で「コミュニケーションスキル」と「共感力」を一緒に考えてしまうかもしれません。
コミュニケーションスキルとは、相手の伝えたい言葉を理解し、正しく返すこと。対して共感力は相手の気持ちを自分のことのように理解出来て分かち合うことが出来るものです。
似ているようですが、ビジネスにおいてコミュニケーションスキルと共感力は別物なのです。
例えば、コミュニケーションスキルは営業などのトークとして活用できますが、共感力は接客サービスなどに発揮出来るもの。
言うなれば顧客が最初から「●●がほしい」と思ってマッチするものを提供することが共感力で、
顧客がまだ分からない、自分の欲しいものを引き出したり、「欲しくさせる」という時にコミュニケーションスキルを使う、と覚えてみてくださいね。
さて、面接のお話に戻りますが‥‥
もちろん、面接でよどみなく話すためにしっかり練習したり伝えること自体は間違いではありません。
ですが、質問を取り違えて自分のことばかり話して「自分のことを分かってほしい」とアプローチし共感を求めてしまうことは避けた方が無難です。コミュニケーションを取りたい面接官が「質問の内容を理解していないのでは?」「自分の話ばかりして論点がズレている」「相づちばかりで、自分の意見がないのかな」と感じてしまう、という事態になりかねません。
さらに企業側の面接官はあなたの仕事に対する前向きな取り組み方を「あなたの考えた言葉」で知りたいと思って発した質問を、少しも考えず
「会社の方針にすべて従うことが絶対です」「その通りだと思います」はコミュニケーション上でベストな応答でしょうか?
言い方は人それぞれになることは当然で、答えがないのは当然ですが
この質問の中に含まれる面接官が本当に聞きたいことを発言出来ていないというポイントを抑えないかぎり、晴れて書類通過して面談の機会に恵まれても面接より先に進めないということを繰り返してしまいかねません。
ですので、あなたが「面接は苦手じゃないのに、いつまでもその先の内定に進むことが出来ない」と悩んでいるとしたら、相手の意見をうまく汲み込むことコミュニケーションが苦手の場合があります。
もし、面接官の質問の意図が「確かに良く分からなかったかも…」と自覚して、質問の内容を理解することに集中することが出来ればコミュニケーションスキルを獲得出来ますので、安心してくださいね!
コミュニケーションスキルを獲得するには、まずは基本をチェック
そもそも、コミュニケーションという言葉は
ラテン語で 情報伝達 という意味を持ちます。
情報の伝え方は話すだけではなく、
・身振り手振り
・文字で伝える
・聞く力
・交渉する力
というように、ただ途切れず会話が出来る、相手の気持ちを理解するだけというものではないことが何となく分かるかもしれません。
あなたも、せっかく話したいことがあるのに、友達が自分の旅行の話や見当違いの感想ばかり聞かされたら
「話聞いてた?」
「この人とは真剣な話は出来ないかも」
なんて気持ちになってしまうかもしれません。
面接官も人間ですので、あなたの話を聞きたい反面、用意した質問や話して聞いていて気になる部分を確認する必要があります。
もしあなたがコミュニケーションを取ることが得意だと意識していたとしても、自分の言いたいことだけではなく、面接官との距離感も大切にしてくださいね。
少し意識するだけで隠れコミュ障を克服することができますよ!
もし、現状の職場などでのコミュニケーションに不安を感じる場合は、こちらから詳しく問題を解消してくださいね。
⇒【20代】職場でのコミュニケーションに自信がない場合の改善法についてよくある質問
そうは言っても面接官の一挙一動に緊張しすぎることはNG
コミュニケーションスキルを得たいからといって、面接官の一挙一動に緊張しすぎては逆効果です。
例えばあなたが逆に面接官で、しっかり相手の話を聞いたり、次の質問のフックにするためにメモを取るという行動は当たり前に行うでしょう。それを「悪いことが書かれているかも」と構え過ぎていては、正しいコミュニケーションが取れませんよね。
面接官によっては愛想がなくて怖いな…と感じるかもしれませんが、
面接官はあなたが時間をかけて作った履歴書を読んだり
次の質問を考えたりと意外とリアクションをする暇がなくあなたの答えに集中しているのです。
ですので、話し始めた時に面接官の挙動が気になってしまいますが、意識しすぎないようにしてみてくださいね。
そして、もしあなたが今現在面接対策に不安を抱えているとしたら、1秒でも早く「基本」の実践を行ってコミュニケーションスキルを獲得してくださいね。
それでも、企業との面接に緊張してしまって、自分らしいコミュニケーションがとることが出来ない…という時は転職エージェントを活用して、面接対策を行うことがおすすめです。さらに、面接対策だけではなく、企業と求職者の橋渡しをしている転職エージェントは企業とあなたのマッチしているポイントをしっかり寄り添ってサポートを働きかけてくれます。
あなた自身が自分の苦手分野を自覚していたり、面接対策を徹底したいという時は、キャリアアドバイザーなど、キャリアのプロを活用してみてくださいね。
特にキャリアアドバイザーを選ぶ時は、面接対策や書類選考対策など、
ブランクやコミュニケーションに自信がない場合もしっかり内定までサポートするキャリアアドバイザーがおすすめです。
1対1のカウンセリングなら、あなたのコミュニケーションスキルだけじゃなく、個性や大切な転職・キャリアアップ動機まで客観的にチェックすることが出来ますよ。
もし転職サイトを見てピンとくる求人が無かったり、コミュ障が不安で面接にネガティブなイメージを持っているとしたら、自己流で転職活動をするよりもスムーズかもしれません。
何より、タイミングを待つよりもすぐに行動に移すことが、これからの変えるキッカケになります。
これからのキャリアップのための第一歩を、待つだけじゃなく今日からでも踏み出してみてくださいね。