20代が知りたい「労働基準監督署って何をしてくれるの?」

仕事をしていると、「残業代がもらえない」「上司にいじめられる」「給料が未払い」など、困ることがありますよね。
そんなときに頼りになるのが「労働基準監督署」です。ニュースでは聞いたことがあっても、いざ自分が相談するときはちょっと不安になるものです。
ここでは、20代で働くあなたが困ったときにどうすればよいか、やさしく説明します。
Q. 残業代や給料がもらえていません。相談すると解決できますか?
労働基準監督署は、会社がルールを守って働いているかをチェックする国の機関です。
相談すると、会社に注意したり改善を求めたりしてくれることがあります。
でも、強制力はないので、必ずお金がもらえるとは限らないことを知っておきましょう。
Q. 会社が退職を認めてくれません。相談できますか?
退職届を受け取ってもらえない場合も相談できます。
相談できることは、たとえば:
■給料がもらえない
■残業代が出ない
■休憩や休みが取れない
■不当な解雇
などです。
相談するときは、会社とのやり取りをメモしたり、証拠となる書類を準備しておくとスムーズです。
Q. 上司の嫌がらせ(パワハラ)は相談できる?
パワハラは労働基準監督署では対応がむずかしいことがあります。
まずは会社の人事部や相談窓口で相談してみましょう。
それでも解決できなければ、労働局の相談コーナーや弁護士に相談するのがよいです。
Q. 労働基準監督署に相談するメリットは?
無料で相談できるということがまず、メリットになります。それから
■労働法に詳しい人からアドバイスがもらえる
■会社に改善をお願いしてくれることがある
上記の点も忘れてはいけません。さて、次にデメリットを紹介します。
デメリットは:
▲証拠がないと対応してもらえないことがある
▲強制力はない
▲悪い事例が優先されやすい
このような場合も。
あなたの緊急度に合わせて相談することを忘れないでくださいね。
Q. 相談の準備は何をしたらいい?
相談前に次のものをそろえておくと安心です:
会社とのやり取り(メールやメモなど)
証拠となる書類(給与明細、タイムカード、就業規則など)
相談したいことをまとめたメモ
Q. 相談しても転職に不利になることはありますか?
基本的にはありません。
匿名で相談もできますし、実名でも職員には守秘義務があるので、会社や転職先に知られることはほとんどありません。
もし労働基準監督署で解決できなかったら
弁護士に相談してお金や権利を請求する
転職して働く環境を変える
キャリアアドバイザーに相談すれば、自分に合った働き方や会社を見つけるサポートもしてくれます。
困ったときに一人で悩まず、まずは相談することが大切です。
安心して働ける環境を手に入れるために、早めに行動してみてくださいね。
不安を変える第一歩は、日々の行動を少しだけ変えてみることから始まります。
あなたの将来のためにも、妥協をしないことも重要ですよ。



