「内定取り消し」は転職活動でも起こる。20代が知っておくべき現実と備え

「ようやく内定が出たのに、取り消しの連絡が来た──」
そんな事態が、実際に起きていることをご存じですか?
内定取り消しというと、新卒の話のように感じるかもしれません。しかし現実には、20代の転職活動においても決して他人事ではありません。
今回は、キャリア採用の現場で実際に起こっている「内定取り消し」のケースと、備えるべき対策を解説しますね。
内定取り消しは「法的に認められている」場合もある

まず前提として、内定は「雇用契約の予約」として法的に扱われるものの、確定的な保証ではありません。つまり、企業側に合理的な理由があれば、内定を取り消すことは認められています。
たとえば、次のようなケースです。
▲求職者が重大な経歴詐称をしていた
▲健康上の問題で就業が困難と判断された
▲会社の業績が急激に悪化し、採用計画が白紙になった
▲入社前の対応(課題未提出・連絡無視)から社風に合わないと判断された
こういったケースは、転職市場でも確かに起きています。「内定が出た=安心」ではなく、入社までの行動も見られているというのが現実です。
経歴の伝え方や企業とのやりとりに不安がある方は、キャリアアドバイザーに相談しておくと安心です。
不当な内定取り消しは「損害賠償」の対象になる可能性も

ただし、なんでもかんでも企業側の言いなりにならなければいけないわけではありません。
もし取り消しの理由に納得がいかない、または急すぎる(たとえば入社直前など)場合は、損害賠償請求や取り消し無効の主張が可能です。口頭で「了承した」つもりでも、文書化されていなければ争う余地はあります。
企業側は法務体制を整えている場合も多いので、個人で抱え込まず、労働問題に詳しい弁護士へ相談することが現実的な対策です。
不当な内定取り消しに遭った場合は、証拠(書類・録音・やりとり記録)を残しつつ、第三者の支援を受けることが最優先です。
内定が取り消された後、「次の一手」はどうするか

気をつけていても、不可抗力で取り消されることもあります。問題はその後の動きです。
「ようやく得た内定がなくなった。もう次が見つからないかも…」
「また活動をやり直すなんて、心が折れそう」
そんな風に感じるのは当然です。ですが、そこで立ち止まるか、もう一度立て直すかで、今後のキャリアは大きく分かれます。
20代はまだまだ軌道修正がきく時期。むしろ、企業側の事情で内定が消えるような事態を経験したからこそ、より慎重に企業選びができるようになります。
「もう一度がんばれる気がしない…」そんな時は、あなたの気持ちも含めて整理できるプロと一緒に動くのが近道です。
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p.s.
目の前の内定が消えるのは、想像以上のショックです。ですが、「企業が悪い」と嘆くだけでは前に進めません。
不当な扱いには冷静に対応をし、必要な手続きを取りつつ、未来に向けた一手を打つことが重要です。
転職活動とは、時に理不尽さと向き合わなければならないもの。でも、だからこそ情報と行動の差が、結果の差につながる。それが、今の時代を生きる20代の転職のリアルです。
そして、もし、
「このままでいいのかな」
「自分だけでは不安で動けない」
そんな気持ちがあるなら、ひとりで抱え込まないでくださいね。
20代に特化したキャリアアドバイザー《キャリサポ》が全力でサポートします。



