損得勘定で仕事を選んだ末路

局地的に緊急事態宣言が空けると、久々に会える人もいますよね。例えば、学生時代の同級生や会社の同期です。飲み会まで出来ないまでも、対面で会話が出来るのは嬉しいものですよね。

でも、、会えて楽しい話題かと思えば

「残業ばかりで給与も上がらないし、仕事辞めたい」
「会社の人手が足らなくて休みがない」
「仕事は好きで納得してるけど、正直フリーランスで働いている人が羨ましい」
「こんなはずじゃなかった。入る会社間違えて最悪」

というような愚痴を聞くことってないですか?
同級生に限らず、同僚や先輩でも会話するかもしれません。

でも、かと言って気軽に「だったら転職すれば?」「フリーランスになれば?」なんて言えませんよね?

本人たちも、実際「仕事辞めたい」「転職したい」と口に出していても、「損得勘定」が強く働いて実際にアクションする人はほとんどいない状態です。あなたも、ちょっとした決断をするときに「損得勘定」に邪魔をされてはいませんか?

そもそも損得勘定って?

例えば、「AがいいかBがいいか…損をしないためにはどっちを選ぼう?」そう考えることが「損得勘定」と言えます。

損得勘定とは、「自分に得をすることを第一に考え、行動を起こす」こと。

特に慎重な人はリスクを避けたり、ものを失うことを恐れます。

損得勘定」というとあまり良い聞こえ方をしませんが、生きていく上では必要な能力です。たしかにいざという時にある程度お金が溜まっていないと、必要なものが揃えられなかったり、大けがや病気をした時に費用がなくなる損をしてしまうんじゃ…と不安ですよね。

でも、この損得勘定が邪魔をして、本来すべき行動を制限してしまうこともあります。

損得勘定がアダに?こんな状況は…

損得勘定は人間が生きるために備わっているものです。でも、ただ損得勘定に従っているだけでは成長に限界を感じるかもしれません。

例えば、会社で「損をするかもしれないから、新人のサポートなんてしない」と思って定時に帰るとします。残業することは損ですからね。

ですが、損得勘定を抜きにその新人の仕事をサポートをすることで、新人から「信頼」という目に見えない財産を得ることが出来ます。信頼は積み重なることで力を発揮するものなので、思わぬ場面で支えになることもあります。損得勘定を自分の価値感だけで測ることは孤立する可能性があるので注意してくださいね。

目の前の生活を守るために損得勘定は重要な鍵になります。ですが、損得勘定だけに執着してしまうと、もう少し先に進めば手に入る狩場も、可能性も目をつぶってしまっている状態になりかねません。

ところで、あなたが仕事をしているとしたら
「こんなに頑張って働いているのに全然待遇が良くならない!」
「こんな会社ダメだ!終わってる!」

ということをしょっちゅう言っている人はいますか?
それとも、あなたも言ってしまいますか?

「もっと●●してくれればいいのに」
「●●してくれないなんて最悪」

この言い方、先ほどお話した損得勘定に縛られている状態です。

実は、同じように相手に自分のキャリアを委ねているという点で
損得勘定にかられていると言えるんです。

もっといえば、「定時に帰してしてくれない」と思っているとしたら
あなたは自分が作業スピードを上げる努力をするのではなく
企業に代わってもらいたいと期待しています。

してくれて当然、そうするべきだという気持ちが勝ってしまうと
それは「依存」と言えるのです。

もしそんな状態が続いているとしたら、
「自分」か「環境」を変えることから
自立出来る道を選ぶことがおすすめです。

なぜなら、会社に依存する損得勘定をしているままでは、
あなたは本当の意味で「自立」することが難しいからです。

自立していないということは、軸がぶれていて、
企業や社会に決定権を渡すに近いんですよ。

そうなってしまうと、本来あなたが出来るはずの
キャリアアップの可能性も潰してしまいます。

それは本当にもったいないことです。

少しでも悩んでいるのなら、損得勘定の本能を抜け出してみて
「本当の自分らしく自立」した働き方が出来るやりがいのある働き方を選んでくださいね。

 
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