「額面」と「手取り」についてよくある質問

Q.求人広告にある「額面」と「手取り」はどんな違いがありますか?
A.以下のような違いがあります。
額面:基本給や時間外労働手当、通勤手当などを含んだ金額
手取り:会社から支払われる給与から税金や社会保険料が差し引かれた後、実際に受け取れる金額

一般的な手取り額は額面の80%程度とされており、以下のような内容が控除されます。
・社会保険料(健康保険料、介護保険料(40歳以上の会社員のみ)、厚生年金保険料、雇用保険料)
・税金(所得税、住民税)
・その他(退職金や企業独自の控除などが定期的に徴収される可能性も)

Q.現在20代で転職活動中ですが、転職すると手取りは減りますか?
A.手取りが減るかどうかは転職先の企業によって異なります。
たとえ基本給が前職と同じでも、給与や賞与、評価制度によって年収が異なる場合があります。
年収に関して疑問点がある場合は、選考中に企業に確認することをおすすめします。

Q.現在20代の会社員です。基本給は同じなのに手取りに差があるのはなぜでしょうか?
A.基本給以外の手当や控除額が違うからです。
残業手当や通勤手当などが違えば控除額にも差が生まれますので、基本給から手取りまで全て一致することは珍しいでしょう。

Q.近々現職の給与が上がる予定ですが、同じく手取りも増えるのですか?
A.給与が上がってもその分の手取りが増えるわけではありません。
額面が増加すると控除額も増加するため、手取りが大きく変動することはないでしょう。

Q.4月から転職先で働き始めます。4月~6月の期間に残業をすると手取りが減ると聞きましたが、本当ですか?
A.本当です。
なぜならば、社会保険料は毎年4月~6月の給与の平均額をもとに算定されるため、
この期間に残業代が増えると、その年の9月~翌年8月までの社会保険料の支払額が上がってしまうからです。
すると、給与から天引きされる金額も上がるので手取り額が減ることになります。

しかし、長期的に見ると、社会保険料の支払額が上がることで、老後の年金や傷病手当金、出産手当金などが増えるというメリットもあるので、手取りが減ったからといって必ずしも損というわけではありません。

Q.初めてふるさと納税を利用したいのですが、手取り額は変化しますか?
A.手取り額は増えますが、手元に残る金額が増えるわけではありません。
ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄付することで税金が控除される制度のことで、寄付した金額が所得税や住民税額から控除される仕組みになります。

なので、翌年の所得税や住民税が減少し、毎月の給与の手取りは増加しますが、支払先が変わるだけで全体的な手取り額が増えるわけではありません。

Q.現在20代で転職活動をしています。求人広告に記載してある給与は額面と手取りどちらですか?
A.求人広告には「額面」が記載されています。
求人広告で「基本給・月給・月収」などと表記されている金額は、基本的に「額面」を指します。
額面から差し引かれる控除額を算出するには、
扶養家族の有無や前年所得など個人差が生じるため、手取り額では明確な記載ができないからです。
そのため、手取り額は、求人広告に記載された金額よりも少なくなることを把握しておきましょう。

Q.20代で転職活動中です。面接で現職の年収について聞かれたら、額面と手取りのどちらを答えるべきですか?
A.面接では「額面」を答えるようにしましょう。
手取り額を伝えてしまうと、転職先での年収が大幅に下がってしまう可能性があるので注意です。
また、希望給与額について聞かれた場合も同様に「額面」を答えるようにしてくださいね。

もしあなたが面接で「希望給与など踏み込んだ質問をしたいけど、失礼にあたらないか不安」と感じていたら、プロのキャリアアドバイザーに相談してみることで不安や悩みを解消できるかもしれません。

あなたが後悔なく転職を成功できるように、まずは転職の進捗についてプロに相談するなど今できることから行動してみてくださいね。
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