プレゼンティーイズムがワークライフバランスを語る上で欠かせない理由

「ワクチンの副反応が辛いのに人手不足で仕事休めない…」

「風邪だけど、どうしても今日はシフトに入らなきゃダメなんだよな…」

「生理痛で体が怠い…でも女性ばかりの職場だと、かえって甘えだと思われてそうで言い出せない…」

「この仕事、今週中に終わらせたいのに身体がしんどい…でも、誰も引き継ぎ出来ないし…」

日々全力で働いていると、どうしても体調が良いときばかりじゃないですよね。頑張って無茶をし過ぎてしまうと、気づかないうちにメンタルも削られてしまいます。あなたはどうですか？仕事を休みたいけど、色々な責任感から「休めない」状態が続いていたり、有給が溜まってはいませんか？

どうにか出社することが出来ても、生産性が上がらない状態では仕事は片付きませんし、身体も回復しません。この体調不良で生産性が落ちて損をしてしまうことを「プレゼンティーイズム」と言いますよ。

このプレゼンティーイズムは従業員が安心して働く上で近年とても注目されています。

ですが、なにより生産性を語る前に健康でいることは「楽しく生きる」上で外せない、何にも変えられないものです。

それでも生きている以上、いくら気をつけても、避けられない体調不良ってありますよね。

仕事で体調不良は甘え？でも、自己管理出来ない範囲も…

いくら「体調管理は仕事の基本！」と言われても、避けられない体調不良の訪れはあります。

例えば、女性なら生理は月に1回ありますよね。生理は個人差はありますが一週間ほどの期間に成人女性に起こる生理現象です。

さらに男性でも季節によってひどい花粉症で「薬を飲まなければ仕事が出来ない！」という状態もありますよね？

生理痛や花粉症などの体調不良の状態が続くと、

「人手が足りないけど、シフトの融通が利かなくて休めないから悪化する」
「デリケートな問題だから男性の上司に報告しづらい」
「鼻をかみ過ぎて皮膚が炎症して痛むから仕事に集中出来ない」
「生理で休むことが知られたくない・恥ずかしい」
「体調不良で病弱な印象を持たれて大きな仕事を任せてもらえない」

ということがあげられました。

花粉症も生理痛も、薬を服用するなどして無理をして出勤するしかないのでしょうか？

ある程度の体調不良で休むことは社会人の「権利」

予期せぬ体調不良で仕事を休まざるを得ない…そんな時は無理をして出勤することはNGです。

なぜなら、感染症対策や社内のモチベーションも含めて、個人のプレゼンティーイズムは周囲に与える影響も大きいためです。

また、労働基準法にも「生理休暇」は明確に権利として記載されています。

ですが、花粉症や低気圧による頭痛など、変則的なものにはどうしてもそれに準ずる休暇制度は設けられていないので、あまりにも症状に悩まされる場合は適度に有給休暇を使うなどする必要がありますね。

さて、そうは言っても、女性としても「気を使われたくない」という心理もありますし、「休んで上司や同僚に迷惑をかけたくない」というような罪悪感を感じてしまっていませんか？

もし、あなたが自分の体調不良より「罪悪感」に負けてしまいそうな時は、自分に対して厳し過ぎたり、完璧主義過ぎるのかもしれません。

仕事において強い責任感を持っていることは大切ですが…責め過ぎては休んでいても、休んだ気になりませんし、回復して出勤する時も、「休んで申し訳なかったな」「どうやって埋め合わせすれば良いんだろう」とオフィスに向かう足が重くなってしまいますよね。

もっと不安な気持ちを感じずに働く方法はないのでしょうか？

共感出来る環境で働くことが改善の一歩

男女平等の働き方が進むことによって、体調不良に関する見方にも変化が見られてきました。

それは、女性の代表取締やCEO、管理職が増えこれまで「当たり前」「耐えるしかない」「弱さは悪いこと」とする風潮にNOと言える企業が増えてきたことも影響しています。また世間的に「バリバリ働く」「徹夜してでも成果を上げる」という健康度外視の価値観が薄まり、働きやすい環境とコミュニケーションをはかることが浸透したためと言えます。

特に従業員の働きやすい環境を整えるため、各企業で体調不良の際の休憩や体調改善のために取り組みを打ち出していますよ。

それはどんな取り組みかと言うと、