営業電話「お世話になってます」の挨拶って正しいの?
「お世話になっております。」「こちらこそ、いつもお世話になっております。」
ビジネスシーンで良く耳にする言葉の代表「お世話になっております。」ってありますよね。
あなたも日常的に使っていますか?
この「お世話になっております。」は接客・サービス業ではなかなか使わないかもしれませんが、取引先の企業だったり、電話営業では息を吸うように使用頻度の高い言葉なんです。
ですが、企業宛てにかかってくる電話営業だと、初めてのコンタクトにも関わらず、「お世話になっております。」という言葉が開口一番に飛び出し違和感を覚えたことってありませんか?
「いや…どう考えても初めてかけてきた営業電話でお世話になったことないんだけど…」
「新規とのやり取りは今のところ、お世話になる予定もないんだけど…」
「というか、この『お世話になっております。』ってなんて返すのが正解なの??」
こんな素朴な疑問を抱えてしまったかもしれません。
さて、初めての電話営業の「お世話になっております。」には何て返すことが正解か、あなたは分かりますか?
新規の「お世話になっております。」の正解は
もしあなたが完全に新規の電話営業・もしくはアポイントを希望する企業と取りついだときは
同じように「お世話になっております。」と返事をして問題ありません。
この場合の「お世話になっております。」は形式上の挨拶のような役割だからです。つまり、「もしもし」と同じくらいの感覚というワケですね。もはやマナーになっているのです。
でも、どうしても違和感があるし、これからもこの企業とやり取りをする必要がないと分かっている場合は、「お世話になっております。」ではなく「こんにちは」「はい。どのようなご用件でしょうか?」というように、普段の会話の流れて返事をすることも間違いではないので、安心してくださいね。
基本的にこのような「お世話になっております。」は先に伝えたようにあくまで「マナー」というものは「決まり」ではありません。
多少間違っていても相手に不快感を与えなければ問題ないものとされています。
近年会社組織としても中小企業が増えたことで、細かい縛りで従業員の生産性を落とさないようにルールとして見直す事業主も増えているとか。
ですが、そうは言っても取引先様に対して失礼に当たることをしてしまったり、常識として浸透しているビジネスマナーがあることも確かです。
ですので、「いざ」という時に困らないよう
一般教養としてのビジネスマナーやビジネス用語を最後までチェックしてくださいね!
そこで、特にビジネスメールで使用する2つのワードの正しい活用方法をご紹介してまいりますね。
「了解しました」はどんな時に使う?
「了解いたしました」は意味としては、案件について
「理解した」ということを伝えるために用いられます。
つい上司や取引先の企業相手に
「了解しました」と使用しがちなこの言葉ですが、
実は自分と同じ立場の社員や部下に対して使用できる「丁寧語」です。
ですので、もしあなたが上司や、転職の際に
企業に面談を受けに行った際に
使用する場合は基本的に避けた方が良いでしょう。
つい出てしまう「了解しました」…すぐに使える言い換え表現は?
■承知いたしました
この言い方ですと「了解しました」と同じ
「理解している」ことを伝える
謙遜語にあたります。
謙遜語は相手を立てて、
より丁寧に対応したい場合に適切な言葉になりますので、
あなたが目上の方とコミュニケーションを
取る場面に活用しやすいワードになります。
■かしこまりました
レストランなど飲食店でもよく耳にする言葉ですね。
「理解している」上で「実行する」という意味あいを持っているので
あなたに何か辞令や業務において目標が与えられた場合、
「かしこまりました」という言葉を使用する方がベターかもしれませんね。
また、つい相槌で
「なるほど」と何気なく使ってしまいがちですが、
こちらも基本的に目上の人には不適切とされている言葉です。
もともと「なるほど」という言葉は相手を評価するための言葉なので
見下しているという印象を与えかねないとされています。
ですので、つい「なるほど」と言いそうになった場合は
「左様でございますか」
「おっしゃるとおりでござます」
と言い換えたり、
「なるほど、承知いたしました」
「なるほど、おっしゃるとおりです」
といったように言い換えや付けたしをすることが出来ますので、ぜひ活用くださいね。
言った後に気づく「言い間違い」どう撤回する?方法は?
そうは言っても、
意識してもとっさに間違えてしまうのが普段使いしないビジネスマナー用語の厄介なところです。
もし間違えてメールを配信してしまったら、早めに訂正のメールや電話をすることで相手に誠意が伝わりますし、今後も円滑なコミュニケーションを築くことが出来ますので、実践してみてくださいね。
間違って伝えてしまった時は、必ず謝罪の言葉を添えたり、「念のために申し添えます」という
ワンクッションを入れることで誤解を解くことが出来るはずですよ。
ちょっとした言葉使いでその人の印象はガラッと変わります。コミュニケーションを円滑にして、職場環境や生産性をアップさせるキッカケにもなるので、少しずつアップデートしていけると良いですね。