残業は被害者・従業員の責任だった

 

ワタミで170時間の残業代未払いが大きなニュースになりました。

一月の勤務時間と同じ時間の残業の時点で恐ろしいですが、さらに残業代が出ないというのは大問題です。

ですが、こんな話も聞きませんか?

待遇が良くない企業で「長時間の残業をしてしまうというのは、加担してしまう従業員ひとりひとりにも原因がある」、という話です。

確かに
先輩が仕事をしていると後輩は帰りにくい
上司より早く帰宅はありえない…というように暗黙のルールのようなものってありますよね。

そこで、あなたに質問です。

企業にして欲しい・望んでいることはなんですか?

今、直感で10秒以内に3つ挙げてみてください。

⇩⇩



どうですか?

◎給与や待遇、

◎スキルアップ出来る環境

◎社員同士仲が良いか

など…望むことはたくさんありますよね。

さらに意外と通勤時間がかからないというものも
企業に求めたい部分ではないですか?

転職や就職活動をする以上、働く側として企業に求めるものは当然あるはずですし当たり前です。

日本の労働基準法はアメリカのように即日解雇をした企業を許していませんし、逆に有給休暇の取得を促進したり、残業を認めないという従業員に寄り添った改革が徐々に進み働きやすい社会のように感じます。

ですが、これはあくまで労働基準法ですので、各企業によって細かく守るべきルールや社内規則の他に「暗黙の了解」となってる規則があることを知っていますか?

こんなにあった?企業の暗黙のルール「社内慣習

あなたは社内慣習を知っていますか?

社内慣習は企業側が入社時に取り決めた会社・企業の社内規則や就業規則の他に、社内では「常識」「マナー」とされている習慣のことです。

でも、就業規則と違うの?社内規定と就業規則、そして社内慣習の違いが分からない、という場合のためにまずはカンタンに説明させていただきますね!

社内慣習は企業内で取り決めた独自のルール

社内慣習は、ザックリ言えば社内のルールのようなものです。
8時から業務開始したり、毎週の掃除当番やトイレットペーパーの買い出しや補充など、ハウスルールのように独自に発展、整備されています。
基本的には社員同士が気持ちよく働くためや経営者である社長の理念というものも反映されます。

就業規則は企業と従業員の間の取り決めと労働条件

従業員の賃金や昇給方法、キャリアパス、労働時間についてなど
これを入社時に提示し、企業側と従業員が双方合意しなければならないものです。
また、ボーナスや賞与の基準などは運営する企業によって定めることが許可されているので、企業ごとに異なることもポイントです。

この就業規則の確認と契約は、労働基準法によって義務が定められているので、入社時に目にしたことがあるはずです。

社内慣習と就業規則は法律じゃないから破ってもいいもの?

一番多い会社によって取り決められているというものは
退職の2ヵ月前に報告 を耳にしたことがあるかもしれませんね。

これはいきなり通達されたり、伏せられているわけではなく、入社前の雇用契約に合意した上で署名をし就業前に知っていることが義務となっています。
ですが、思わぬトラブルや突然の退職せざるを得ない状況になった場合、企業によって職場にとどめようとする強制力はありません。

それはどうしてか分かりますか?
答えは「民法」という就業規則や社内規定を定める「労働基準法」より優先されているためです。

民法627条1項では14日前に申し出れば退職は可能と定められています。

ですが、これはあくまで「やむを得ない場合」とされているということを知っていますか?

確かに民法上企業に退職意思を伝えれば2ヵ月前でなくても14日前に退職自体は可能ですが、
固定ではない勤務体制や出来高などの働き方をしている場合はハローワークや社労士の見解を確認した方が良いですよ!

また、「やむを得ない場合」は当事者や労使間に委ねられているので、「契約違反」となる場合もありますし、社内の人間関係や今後の引継ぎなどに不利な部分や感情的な問題などもあるので、「民法があるから」と強気に無視せずに、今後のキャリアのためにも就業規則にのっとった手続きを取ってくださいね。

これまであなたをサポートしてくれたり、キャリアの実績を積むことが出来たという事実はあなたを成長させたことは間違いありませんし、きちんとケジメをつけて、完結させてから先に進むことで気持ちもポジティブになります。

ただし、あなたが心身ともに摩耗してたり、本当に出勤することすら困難という状況の場合は無理は禁物です。
養生することを第一にしてくださいね。

「これってアリ?」「縛り過ぎ…?」そんな社内慣習がある?

あなたは厳しい社内慣習として、どんなものがイメージできますか?

厳しい社内慣習といえば、例えばこんなものがあるかもしれません。
↓↓

■有給休暇が2日連続までしか取得にすることが望ましい

■1週間に1回しか有給休暇を取得出来ない

■6ヵ月定期を買いたいのに3ヵ月までしか許されない

■半強制の社内イベントに土日休みがなくなることが当たり前

■月に1度の会議の残業代はつかない

■退職した月の給与は現金手渡し以外認めない

等々です。

その他にも社内慣習は社内規定や就業規則とは別に暗黙のルールとして存在してるものなので
事前に社内慣習について質問をしたくてもなかなか知ることが出来ないということが問題ですよね。

でも、そうは言っても自分で転職活動や口コミサイトを検索しつづけても「これ、本当かな?」と思うことはありませんか?
2年前の社内慣習の口コミは本当に同じ状況なのか疑問に感じてしまいますよね。

自分に合った社内慣習を知るために何をすればいい?

基本的な部分になりますが、企業はあなたの保護者ではありません。
あなたは快適に仕事をするために仕事を行うのではなく、あくまで成果を残すために業務に就きます。

確かに社内の雰囲気が良かったり風通しが良いとトライ&エラーが出来たり、
社員同士の目的意識が高くギスギスしていない職場は生産性アップにも繋がりますが
企業に環境改善を求めながらあなたも納得できる成果を出す必要があります。

ですが、会社の上司の言うことが一貫していないせいで業務に支障が出てしまったり、あなたが本当にやりたい仕事ややるべき仕事が出来ていないと分かっているのなら、出来るだけ早くあなたに本当にマッチした企業を目指すことが必要です。

なぜだと思いますか?

それは生きるための貴重な時間には限りがあるからです。

もしあなたが毎日仕事の愚痴や理不尽な就業規則や社内慣習に縛られて、息苦しさや満足に出かけることも出来ないなら、諦めず今すぐ現状から脱出したイメージを持つことから始めてみてください。

さらに今日、リモートワークの導入を皮切りに働き方そのものが見直されていますね。

以前あった就業規則や社内慣習は役にたたず、働き方そのものが急速に変化しています。
人の集会を目的としたイベント企業や飲食業も変化を見せ始めていますよね。まさにこの記事を読んでいる間ですら現在進行形で「今」は進んでいます。

ですので、もし現状に不安があり、あなたの自身のポテンシャルややりたい仕事があるのなら、後悔のないよう迷わず行動を起こしてくださいね。

自分にマッチした就業規則・社内慣習の企業に出会いたい?そのためにすべきこと

転職したいけど、理不尽ではない就業規則・社内慣習のある企業や、ステップアップが透明化されている企業探しに行き詰まりを感じている場合、
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さらに、短期転職を繰り返した場合の対策や、ブランクを弱点だと感じている場合も選考対策をじっくり行うので安心してくださいね。

でも、そうは言ってもあなたが「今はやめておこう、1ヶ月後にまた考えよう」と考えているかもしれません。

ですが、今だからこそ、新しいステージで自分らしく働きたいと感じているのなら、少しでも早くアクションをしてほしいのです。
繰り返しになりますが、あなたの貴重な時間は有限です。

少しでも有意義に過ごせるために、会社や運頼りではなく、あなた自身が選択をして、一歩前に踏み出してください。

キャリアアドバイザーは必ず最後の砦として、あなたの味方になりますよ。

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