「自分だけは大丈夫」「自分に限って」…正常性バイアスに要注意。転職活動での落とし穴は
あなたは普段、同じ作業をしているのに
・周りの同僚よりも仕事が遅い
・自分としてはスピード感を意識しているのに出来ていない
・しかも悩んでいるのに、その原因を把握出来ていない
と感じて悩んでいませんか?
職種によっては作業のスピードよりも完成度を重視する場合もあるため、
納期など決められた期限内に完了させることが出来れば仕事が遅いことは必ずしも悪いことではありません。
ですが、損な問題を解決したいのに協力的ではない同僚や職場環境に囲まれていると、スキルアップのためにキャリア転職を考えてしまうのも当然です。
確かに、マッチしない仕事に就いているために「とにかくこの職場を抜け出したい」「とにかく今より無理なく仕事したい」とストレスフリーになる働き方を実現のため、すぐさま行動することは前向きですし、健康的かもしれませんね。
ですが、もし転職を考えていても企業に対して「入社したら、周りがなんとかしてくれる」「皆も転職成功してるし、きっと大丈夫でしょ」と希望的観測をすることは危険です。
「漠然と」自分に限って大丈夫…は超危険。陥りやすい罠は
「ちょっとくらいなら…みんなもやってるし」
「事故多発地域だけど、自分に限って巻き込まれることはない」
「いつも我慢ばかりだから、たまには自分もハメを外したい」
あなたは日常的に、「自分に限って問題になるわけない」「自分は大丈夫だから」というようなことを口癖にしていませんか?
もし口癖になっていたり、言葉にしないまでもそんな考え方になっているとしたら、仕事の上も重大なミスを起こしかねません。
いわゆる「正常性バイアス」の効果ですね。
正常性バイアスは周りの意見に同調し、「自分に限っては大丈夫」「自分には関係ない」というように判断したり、価値観を持ってしまうことを指しますよ。
つまり、この正常性バイアスは「痴漢注意の看板があるけど、自分は被害に遭う事はないだろう」というように、根拠なく思い込み、正常な判断をつかなくしてしまうので、日常生活で意識すべき問題です
正常性バイアスに気づくためには、注意してくれた人を邪見にせず、我が身のことと思うことが重要です。
さらに、そんな「周りの意見」を聞くことももちろん大事ですが「自分で変われる部分を探して改善させよう」と考えることが重要です。そして「誰かがなんとかしてくれる」という「依存体質」を卒業しなくては、あなた自身の成長に時間がかかってしまうかもしれません。
例えば、成果が上がらない場合、いつでも「上司が具体的な指示をくれなかったから」「同僚と違って自分は変な仕事を回されるから」と環境に依存して自立した考え方が出来ない状態ですね。
自分の決定を人に委ねていては成長が見込めませんし、転職をしようとしても企業に求められる人材になることは難しい傾向があります。
例えば、事務処理を担当することで会社経営が順調に回るように、従業員は作業をすることではなく価値を生み出すことで給与という報酬を受け取っています。
作業をすることはロボットにも出来ますが、優れたAIでない以上、新しいスキルを学んで、実際の仕事に活かすということは現在難しいですよね。ですが、私たちは学習をすることで、ミスから生産性を高めることが出来たり、新しい挑戦をすることが出来ます。
それなのに、「イチから教えてくれないと出来ません」「お手本とかないんですか?」というように、自分からリサーチして自走しなかったりとスキル獲得能力のない付加価値のない人材になってしまいます。さらに自走はしないのに「責任を負う立場は嫌だ」と考えてしまうと、企業も利益のために重要な仕事を割り振ることを諦め、肩を叩かれる存在にもなりかねませんよね。
つまり、依存では与えられた業務をこなすことが出来ても、長い目で見て価値を生み出すことに限界どころか不信感を抱かれやすくなってしまいます。さらに依存によって自分を客観視しづらくして可能性も狭くしかねません。
「でも、そうは言っても、これまで会社に依存してたら、依存が抜けないかも…」とあなたは不安に思うかもしれません。
では、あなたにとってベストな働き方を見つけるために、どんなアクションをすべきでしょうか?
自分のために、自分の力で新しい環境に転職チャレンジしたい!と思うなら
得意なものなら集中力が持続出来たり、やりがいを感じて成果も自分のことのように受け止めることが出来ます。
興味のない仕事を給与のためだけに割り切って働くことも可能な人もいますが、心身にストレスを受けたり、やりがいがないために転職を繰り返すという「転職難民」にもなりやすい傾向があります。
もし、あなたが企業のネームバリューに対する依存を卒業し自走思考でキャリアアップを考えているとしたら、やりがいを感じる仕事を見つけたり、働き方を探すことがオススメです。
「趣味」や「好きな分野」を仕事にすることは大変な面もあるのでは…と悩んでいる場合は、思い切ってあなたが「楽をしても出来る」「学生のころ得意だったもの」などの項目を書き出して自己分析してみることもおすすめです。
漫画やアニメが好きなら、ゲーム開発が技術的に出来なくても「ゲーム関連会社の営業職」や「シナリオライター」にチャレンジすることが出来るかもしれません。
誰にも負けない!という知識は依存から自信に変わりますし、あなたにとっての当たり前は、他の人にとっては違うということは良くあることですので、ぜひ強みとして活用してみても間違いではありませんよ。
あなたらしく、無理なく選択出来るキャリアを進むためにも、まずは今日から起こせるアクションを大切にしてくださいね。