仕事で「インポスター症候群」になっていませんか?その改善法は…
あなたは普段、褒められているのに「自分はそんな大した人間じゃないよ…」とネガティブに受け取ってしまうことはありますか?
さらに、このようにネガティブに受け取ってしまうせいで、仕事の場面では、上司からの評価もすべて「過大評価」だと感じてしまうなど、
あなた自身が認識している実力以上に評価や期待をされる不安や重圧から逃れられない状態かもしれません。
もしあなたが職場で「過大評価」されていると感じプレッシャーを受けた状態で働いているとしたら…
もしかすると「インポスター症候群」になっているかもしれません。
「インポスター症候群」は、仕事できちんと正しい評価を受けているのにもかかわらず自分自身を過小評価してしまうこと、を指します。
インポスターは本来、英語で「詐欺師(ペテン師)」で人を騙す、という意味を持ちます。
ですが、インポスター症候群の場合、上記のように故意に人を欺いているというわけでありません。
自分の評価が高い状態を正当であるのにも関わらず、「人を騙して得ている良くない評価だ」と自分を偽ったり、ネガティブに思い込んでしまう状態なのです。
つまり、自己評価が異常に低いために、
インポスター症候群の傾向である、「自分は詐欺師のように周囲をだましている」と後ろめたく感じてしまう心理的なストレスを感じてしまうのですね。
特に、あなたがインポスター症候群とまではいかなくても、つい「自分なんて…」とネガティブ思考が強い場合、仕事での評価が強い精神的な負担となります。
そのような状況が続くと、気持ちだけではなく、次第に体調の不調に繋がってしまうことも珍しいことではありません。
もし現在、プレッシャーにより強いストレスを感じたり、周りからの評価と自己評価とのギャップに苦しむような環境にいるのであれば、現状を見直してみることも大切ですよ。
あなたの今後のキャリアや健康状態に悪影響を及ぼしてしまう前に、あなたの現状を客観的に知ることから始めてみてくださいね。
⇒あなたの現状を客観的に知る方法を見てみる
そうは言っても、
「いつも周りにサポートされているから結果を出せたのは自分だけの実力じゃないし…」
と、あなたのキャリアに自信が持てないまま働いていませんか?
今回の記事は、さらに詳しくインポスター症候群の改善法についてお話しいたしますので、現在、職場での評価と自己評価との差にストレスを抱えていたら、ぜひ最後までチェックしてみてください!
あなたにも当てはまる?インポスター症候群の特徴
まず、具体的な解決策の前に、インポスター症候群とはどんな状態なのか、その特徴についてさらに詳しく知ることが重要です。
具体的な特徴は以下の通りですので、チェックしてみてください。
▲失敗を恐れて挑戦することを避ける
インポスター症候群の場合、周りをだましていると感じてしまうことから、
「失敗したら周りをがっかりさせてしまうかも」と挑戦する前から諦めたり、
成功したとしても「運が良かったから」だと思ってしまい消極的になってしまう傾向にあります。
▲周りの同僚と自分自身を比較して自分を卑下する
周りからの評価と実際のあなたの実力が釣り合っていても、周囲と比べて自分は劣っていると思ったり謙遜しすぎたりしていませんか?
他人から評価された際に、常にマイナスに受けとってしまう傾向にあるとしたら注意です。
▲成功しても不安に感じてしまう
成果を上げることができたのは、
「周りの協力があったから・運がよかったから」と
あなた自身の実力を認めることができず、他人からの評価と自己評価のギャップに苦しんでしまうことがあるかもしれません。
そして、自分自身は成長できていないと感じているのに、能力以上の仕事をどんどん任されるようになると、次第にストレスや不満が溜まってしまう可能性があります。
いかがでしょうか。あなたの仕事の取り組み方にもこんな傾向は見られませんか?
上記のような心理状態に心当たりがあるなら、インポスター症候群の状態になっているかもしれません。
もし現在、インポスター症候群によって仕事のストレスを上手くコントロール出来ず、気分が大きく落ちこんでしまったり、
または体調面にも不調があらわれるなど仕事に支障をきたすようであれば、
まずは周りの信頼できる相手に相談したりプライベートで気分転換をして不安やストレスを少しでも解消できるよう行動してみることが大事です。
「もしかするとインポスター症候群かも」と思ったら、3つの改善法をチェック
これまで、インポスター症候群の特徴についてお話しいたしました。
そこで、もしあなたが「自分を過小評価しているかもしれない」「自分は自己肯定感が低い傾向にある」と自覚したのなら…
以下のような方法を実践すると、仕事の評価に対して感じている負担を軽く出来るかもしれません。
◇完璧主義の考え方をやめる
周りからの評価とあなたの自己評価にギャップを感じて納得出来ないのは、あなたが自分に対して完璧を求めすぎているからかもしれません。
ですが、期待に応えなければいけないというプレッシャーを必要以上に感じて頑張りすぎると余計に負担を感じてしまいます。
また、仕事でミスしたら期待を裏切ることになってしまうという罪悪感から、全てを完璧にやろうとすると空回りしてしまう可能性も考えられます。
ですので、失敗したら「小さなミスくらい誰にでもある」と考えてマイペースに進めると少しは楽になるかもしれませんよ。
◇「期待」を素直に受け入れて自分を前向きに再評価する
「周りの評価は自分に見合っていない」と、全ての言葉をネガティブに受け取ってしまい、
正当な評価にも関わらず素直に受け入れられないことは勿体ないことです。
そのような場合は、周囲の評価を意識的にポジティブに捉えることで、そのストレスが軽減されますし、実力を発揮しやすくなると言われています。
周りからの評価や成功、期待される恐怖をあえて受け入れることで、「失敗したら反省して次に活かそう」と前向きに行動することも出来ますよ。
このように、考え方や行動を変えてみることで
過大評価からの精神的なプレッシャーは軽くできることを覚えていてくださいね。
しかし、それでも周りの期待が大きくその圧に押しつぶされそうだったりもっとあなた自身のペースで働きたい場合は、ありのままの自分を評価してくれる働き方を見つけることも大事ですよ。
◇周囲に頼りやすい環境に身を置く
インポスター症候群の状態を解消させるには、あなたが自分より優秀な社員の中に身を置くことも一つの方法ですよ。
周りに頼りやすい環境なら、たとえ新しい仕事でも周囲のアドバイスやサポートを受けることが出来ますし、
あなたへの過度な期待や責任が減り、精神的にもリラックスして仕事に向き合えるようになるはずです。
上記のような改善法を意識して仕事に取り組んでみると、もっと余裕を持って業務に専念することが期待できるかもしれません。
しかし、もしあなたが仕事でやりがいを持って働く以上に上司の目や周りの評価ばかり気にしてしまうのなら…
仕事のモチベーションが下がったり、ネガティブ思考がひどくなりメンタルの不調に繋がってしまう前に、一刻も早くその環境を抜け出すことであなたの目指すキャリアに一歩近づけるかもしれません。