中途採用で内定取り消しを防ぐための注意点
「内定をもらったけど、入社までの期間が長いから内定取り消しにされるかも…」
あなたも転職活動でこのような不安を抱えていませんか?
新型コロナ感染拡大の影響で新卒の就職活動でも内定取り消しが発生したケースがありますよね。
不安定な情勢の中で、もし入社まで2~3ヶ月程度期間が空いてしまうと応募企業の状況も変わってしまうのでは…と不安になるかもしれません。
ですが、原則的に企業は求職者の合意なく内定を取り消すことはできないのです。
たとえ入社までの期間が長く空いていても、
一般的に企業側も入社までの業績悪化などはある程度予測して採用を行いますので
企業と相談して決定した入社日であれば内定取り消しを心配する必要はありません。
ただし、もし入社前に内定を取り消された場合、
その理由が企業側と求職者側のどちらにあるかという点を理解していないと、再就職する際に不利になってしまう可能性があるのです。
今回は、転職活動の「内定取り消し」を受けた場合の注意点についてお話しいたしますので
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
転職活動で内定取り消しが成立するケースとは?
一般的に、内定取り消しは「解雇」と同等に扱われることになります。
以下のようなケースは内定取り消しが法的に成立する理由として挙げられますので
きちんと確認しておく必要がありますよ。
■経歴詐称
履歴書や職務経歴書、面接時に事実と異なる申告をした場合
■健康上の問題
健康状態が悪化したり、就業が困難であると判断された場合
■重大な違法行為
入社までの期間に問題を起こした場合
上記のような場合、内定取り消しが正当な理由として認められると言われています。
また、内定後に急激な業績悪化で雇用ができない場合は「会社都合での内定取り消し」が認められており、その際は
・経営上人員を削減する必要性がある
・整理解雇を避けるための努力を行った
・解雇する人選が客観的かつ合理的である
・労働組合または解雇対象が納得のいく説明を行う
上記の条件を満たすと、内定取り消しは法的に成立すると言われています。
他にも、企業の内定通知書などに記載された「内定取り消し事由」に該当する条件に当てはまると内定が取り消される可能性があります。
選考過程でウソの経歴を伝えたり正しい健康状態を申告しないといった軽い気持ちで行った行為が、内定取り消しの原因になり得るので注意が必要ですよ。
このようなミスをして取返しのつかないことになる前に、転職活動を進める際はインターネットの情報を頼りにするだけではなくプロから実際にアドバイスを受けて進めることもおすすめです。
転職市場に詳しいプロに相談すると、転職の基本的な情報から選考対策まで徹底的なサポートを受けることが出来ますよ。
もちろん、あなたが今抱えているビジネス上のどんな悩みについても相談可能です。
「最終選考合格」と「内定」の違いに注意!
転職活動で最終選考の後に企業から連絡がきた際は
「選考合格通知」と「内定通知」の違いに注意する必要があります。
もし企業から合格通知を受け取っても労働契約は成立しておらず、あくまでも「内定を前向きに検討している」という状態なのです。
そのため、一般的に「合格通知」のみでは
内定を取り消されても法的に問題はありません。
また、内定通知書や内定承諾書など書面での取り交わしがなく電話のみでのやり取りでも内定は成立します。
ですので、その際は「内定を承諾した日時・担当者の名前」をメモしてすぐに確認できるようにしておくと安心ですよ。
このように転職活動では企業との重要なやり取りや手続きが多いため、一人で判断してミスしてしまうのではないか…と不安に感じる場合は
転職エージェントサービスの活用も検討してみてくださいね。
転職エージェントサービスによっては、
応募企業とのやり取りを代行してもらえる場合もありますので自力で進めるよりも安心かつ効率的に転職活動を行うことが出来ますよ。
ぜひあなたにとって有効な選択をとってみてくださいね。
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内定取り消しと言われたらまずやるべきことは?
もし応募企業から「内定取り消し」を伝えられた場合は、まず具体的な理由を企業に求め、納得できなければ「都道府県労働局」や「総合労働センター」などに相談することをおすすめします。
もし合理性がなく企業側の一方的な理由で内定が取り消されていると判断された場合は法的に訴えることも可能ですよ。
その際は、話し合いの結果で内定取り消しが撤回される場合もありますが、一度内定を取り消された企業に入社するか、気持ちを切り替えて再び転職活動を始めるかどうか、あなたにとってベストな選択をしてくださいね。
もし再び転職活動を行う場合、「内定を取り消された旨を話すとマイナスなイメージを与えてしまうかも…」と思ってしまうかもしれませんが、
会社都合での内定取り消しであれば転職活動で不利になることはありませんので安心してくださいね。
内定取り消しの原因が自分にないことを理解してもらう他にも、
▲内定を獲得できる能力があること
▲働く意欲があること
をアピールすることが出来るため、面接では
「会社都合で内定取り消しにあった旨」をきちんと伝えることが重要ですよ。
しかし、そうは言っても、一度内定取り消しを経験すると再び転職活動を始めるために気持ちを切り替えるのはなかなか難しいですよね。
もしあなたが「また一から求人探し・書類作成・面接など、考えるだけで憂鬱…」と、
転職活動のために一歩踏み出すのが億劫になっているのあれば、キャリアアドバイザーと一緒に進めていく道も検討してみてくださいね。
キャリアアドバイザーに相談しながら進めることで安心して行動できるようになりますし、
徹底的なヒアリングを重ねてあなたの職業適正や市場価値を分析してもらうことであなたのキャリアにとって新たな選択肢が広がる可能性もありますよ。