仕事が長く続く人と続かない人の違いは?
「会社での成績が上がって嬉しいのに、現状に満足出来ない」
「仕事の成果が出たのに、仕事を覚えた時より達成感を感じなくなった」
あなたには、こんな経験はありますか?
実はこれ、仕事に対して「ドーパミン」が足りていない状態。
成功や目標達成時に感じる
「喜び」
「脳の興奮」
「達成感」
など、「「やったぁ!」と感じるエネルギーは脳内から分泌される「ドーパミン」によって引き起こされると言われています。
仕事をする上で、この「達成感」というモチベーションはかなり重要な意味を持ちます。
「仕事をしてよかった」「目標を達成して褒められた」というプラスの経験によって、
「次もがんばろう」
「明日も仕事が楽しみだ」と思えますよね。
ですが、このドーパミンはある弱点があるって知ってますか?
仕事に達成感を感じさせてくれるドーパミンの弱点、それは
繰り返し感じることで「慣れてしまう」ということ。
つまりドーパミンは「1度体験したこと」にすぐ「慣れてしまう」ので、同じ成功体験をしたとしても初回より感動が薄く、達成感も感じなくなってしまうのです。
仕事を覚えたばかりの頃は楽しかったことも「退屈」「どうでもいい」と惰性になってまって、新しい刺激を求めて転職を繰り返す人も珍しくはありません。
ですが、この仕事をする上で「興奮する」「やる気を上げる」ために必要な脳内物質はドーパミンだけではないって知っていますか?
仕事を楽しくする味方はドーパミンだけじゃない!オキシトシンって知ってる?
少し前の研究では、脳内から分泌される「やる気」をひき起こす物質は先に紹介したドーパミンだけと言われていました。
ですが、研究が進められるうちにドーパミンとは似ていますが全く性質の違う「オキシトシン」という脳内物質があることが分かったとか。
オキシトシンは分泌されることで
・心がホッとしたり
・おだやかな気持ちになったり
・前向き、ポジティブな気持ちにさせてくれる実感が持てるもの。
以前はドーパミンと同じと思われていましたが、
かけっこで1等賞を取ったり欲しかったものを買って分泌されるものが「ドーパミン」、
大好きなペットを撫でたり、誰かに「ありがとう」と感謝されると分泌されるものが「オキシトシン」
と判別出来るようになりましたよ。
さらに、仕事の目標を達成したり、欲しいものを買って得られるドーパミンは「慣れる」という劣化をするのと違い、オキシトシンの場合「気持ちはずっと穏やかでいられる」というように継続した効果があると言われています。
もし、あなたが今「仕事をしていても気持ちが暗くなるんだよな…」
「憂鬱な気分が抜けない」と悩んでいる場合、このオキシトシンを日常的に発生させるポイントをチェックしてみてください。
「仕事の喜び=オキシトシンが足りていない」?モチベーションアップするための行動3選
1.人の手伝いをする
先にお伝えしたように、オキシトシンは自分のためではなくいわゆる「他者の役に立つ」ことで脳から分泌されると言われています。会社で困っている人の手伝いをしたり、家族のために家事を献身的に行うことも大切ですよ。
2.電車で席を譲る
もし座らなくても良いくらい余裕があるのなら、座席を譲ることでもオキシトシンは生まれます。ちょっとした心遣いで気持ちが前向きになりますし、必要としている人も喜んでくれるので嬉しいですよね。
3.募金や寄付をしてみる
少額でも募金や寄付をすることでもオキシトシンは生まれやすい環境にすることが出来ます。おつりや、溜まった硬貨を募金することで、気持ちがスッキリするのは社会にとってもプラスになります。
盲導犬などの育成の基金やユニセフなど、様々な活動を知るキッカケにもなるのでおすすめですよ。
オキシトシンはちょっとしたことで自然と高まるもの
以上、3つの行動を紹介しました。どれでもすぐに取り入れられるものばかりですよね。
ですが、暗い気持ちになっていて、悲しい時や落ち込んでいるときに無理は禁物です。
ひどくネガティブに感じているときに無理やり笑顔を作ったり、「大丈夫」と言ってしまうと
現状の自分に嫌悪感がどんどん膨らみもっと自己嫌悪してしまいます。
落ち込んでいる時はそんな自分を受け入れて、しっかり眠るなどしてケアや、相談出来る友人に話を聞いてもらうなどしてくださいね。
もし、仕事やこれからのキャリアで悩んで暗い気持ちになってしまって、
家族や友人にも相談できないという時は、親身になってくれて、あなたの現状を客観的に見られる人のアドバイスを受けてみることもおすすめです。
ポジティブシンキングもオキシトシンを高めていくことが出来ますので、
ほんの少しのコツを取り入れてみてくださいね。
あなたがいつでも楽しく過ごせることを祈っています!