それ、ホントに「あきらめたら終了」な仕事ですか?頑張ることに疲れた時の処方箋
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」
…あなたはこの言葉を聞いたことはありますか?これは、週刊少年ジャンプで連載されていた大ヒットバスケットボール漫画「スラムダンク」の最も有名なセリフです。
「もうだめ…負けてしまう…」という状況でもこの言葉を聞くと、「最後まであきらめちゃだめなんだ!可能性はある!」という最後の勇気と気力が湧いてきそうですよね。
ですが、実際は「どうしても無理だ」「やる気が湧いてこない」「成功するビジョンが見えない」という場面は多いもの。例えば、「絶対東大に入学したい!東大以外行く価値がない!」と寝ずに努力していても、実力が伴わずランクを下げる必要があるかもしれません。
Q.さて、あなただったら、こんな時どうしますか?
諦めず、目標だけを目指しますか?それとも「別の可能性」を模索しますか?
もちろん、この問題に正解はありません。あなた自身が納得して、後悔しない選択であればどちらも間違いではないと思います。
ただ、1つ気を付けるべきことがあるとすれば、「あきらめたらそこで試合終了」という考え方かもしれません。その理由はこんなものです。
「あきらめたら試合終了」…じゃない??意外な選択の理由
「あきらめちゃダメだ」と夢に向かう姿は、日本では特にポジティブに受け入れられる価値感ですよね。
ですが、その反対に「あきらめたら終わり」「あきらめた人は何をやっても上手くいかない」という隠れたネガティブなメッセージを感じたことはありませんか?
実は、ここに大きな認識の歪みがあると言われていますよ。どこが歪みかというと…
「あきらめる」ということは決して「終わり」ではなく、「新しい始まり」になるということ。
何かを始めるためには、今行っている作業を完了させないと、新しいスタートって気持ちよく切れませんよね?つまり、完了させる=「あきらめる」ということ。
「あきらめない」ままでいると、新しい挑戦はいつまでたっても出来ません。そうなると、本来、他にあるべきあなたの可能性や選択肢を知らないままになってしまうかもしれません。
これって、かなりもったいないことだと思いませんか?
実はこれ、スラムダンクのようなバスケットボールのスポーツだけじゃなくても、色々な場面でも言えることかもしれません。
例えば、「今の仕事で頑張ることをあきらめたいのに出来ない」理由として
・もう精神的に限界なのに義務感から続けないといけないと感じてしまう
・自分が仕事を辞めてしまうことはとても無責任に思えて新しい仕事に踏み出せない
・同僚や部下に迷惑がかかってしまうから退職は無理
・これまでお世話になった会社に恩返しが出来ていないから辞めたいのに辞められない
・皆そうだし、定年まで働いた方がいいんじゃないかと思ってしまう
なんてものが代表的ですよ。実際、入社したばかりだと特に「石の上にも三年」というように「カンタンにあきらめるな」という風潮が強いもの。
ですが、そうは言っても、入社してすぐに「自分には合わないから」と新しいチャレンジをすることは珍しくありません。むしろ、21年卒の新入社員でさえ、企業に入社したもののミスマッチを感じて、転職活動をしているという体験談も散見されています。
もちろん「退社すればなんとかなる」と後先を考えなさすぎることも無計画すぎてオススメ出来ませんが…同じくらい、「現状に我慢してあきらめずにストレスフルな環境に耐えればなんとかなる」と考えることも落とし穴。詳しく説明させてもらいますね。
「きっと誰かがなんとかしてくれる思考」は超危険。奈落に落ちる理由は…
「会社に尽くせば、きっとこの頑張りに応えてくれるはず」
「今は怒られてばっかりだけど、キャリアアップすればもっと良い待遇が得られずはず」
「いつか、この労力は報われるはず」・・・・・
あきらめずに頑張るためには、モチベーションが必要になります。
ですが、ここで「あきらめないで頑張る」理由を「誰かに認めてもらえるから」「褒めてくれるから頑張れる」という考えに偏り過ぎることは逆効果になってしまうって知っていますか?
それは、「あきらめず」頑張る対価を「他人」に委ねてしまっていて幸福をはかる定規まで「依存」してしまっている状態だからです。
この依存的思考はとても危険で、成果が上がっている時は気持ちよく仕事は出来るかもしれませんが、逆に成果が上がらない場合は
「上司が具体的な指示をくれなかったから」
「同僚と違って自分は変な仕事を回されるから」
と環境に依存して自立した考え方が出来ない状態に陥りやすくなってしまうのです。延々と自分の決定を人に委ねていては成長が見込めませんし、転職をしようとしても企業に求められる人材になることは難しい傾向があります。
例えば、事務処理を担当することで会社経営が順調に回るように、従業員は作業をすることではなく価値を生み出すことで給与という報酬を受け取っています。
作業をすることはロボットにも出来ますが、優れたAIでない以上、新しいスキルを学んで、実際の仕事に活かすということは現在難しいですよね。ですが、私たちは学習をすることで、ミスから生産性を高めることが出来たり、新しい挑戦をすることが出来ます。
それなのに、「イチから教えてくれないと出来ません」「お手本とかないんですか?」というように、自分からリサーチして自走しなかったりとスキル獲得能力のない付加価値のない人材になってしまいます。さらに自走はしないのに「責任を負う立場は嫌だ」と考えてしまうと、企業も利益のために重要な仕事を割り振ることを諦め、肩を叩かれる存在にもなりかねませんよね。
つまり、依存では与えられた業務をこなすことが出来ても、長い目で見て価値を生み出すことに限界どころか不信感を抱かれやすくなってしまいます。さらに依存によって自分を客観視しづらくして可能性も狭くしかねません。
「でも、そうは言っても、これまで会社に依存してたら、依存が抜けないかも…」とあなたは不安に思うかもしれません。
では、あなたにとってベストな働き方を見つけるために、どんなアクションをすべきでしょうか?
自分の意思で決定する思考が大事。未経験から新しい環境に転職チャレンジしたい!
もし、あなたが現在「誰かのために自分を犠牲にする」ことを卒業して、自走思考でキャリアアップを考えているとしたら、思い切って未経験でも「挑戦したい」と思える働き方がオススメです。
そのために、まず今までのあなたの「趣味」や「好きな分野」など、仕事にする以外にも、思い切ってどんどん項目を書き出して自己分析してみると良く分かるかもしれませんよ。
「スラムダンク」のような漫画やアニメが好きなら、ゲーム開発が技術的に出来なくても「マーケター」や「ゲーム関連会社の営業職」、「シナリオライター」にチャレンジすることが出来るかもしれません。
誰にも負けない!という知識は自信に変わりますし、あなたにとっての当たり前は、他の人にとっては違うということは良くあることですので、ぜひ強みとして活用してみてくださいね。
それでも「分からない」?自分だけの強みを見つけたいなら
それでも、もしあなたが転職を考えていて「得意なもの」「好きなもの」「出来ること」が分からないことがどうしてもあるという時は、まずはキャリアアドバイザーと「あなたが無理なく続けられるもの」についてアドバイスを受けてみることも検討してください。
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