損失回避で仕事終わってません?
たまに会う同級生が
「残業ばかりで給与も上がらないし、仕事辞めたい」
「会社の人手が足らなくて休みがない」
「仕事は好きで納得してるけど、正直フリーランスで働いている人が羨ましい」
というような愚痴を聞くことってないですか?
同級生に限らず、同僚や先輩でも会話するかもしれません。
でも、かと言って気軽に「だったら転職すれば?」「フリーランスになれば?」なんて言えませんよね?
本人たちも、実際「仕事辞めたい」「転職したい」と口に出していても、「損失回避の本能」が働いて実際にアクションする人はほとんどいない状態です。あなたも、ちょっとした決断をするときに「損失回避の本能」に邪魔をされてはいませんか?
損失回避の本能って?
例えば、貯金がなくなることを恐れて、餓死寸前まで食べ物を買わないということも極端ですが「損失回避の本能」と言えます。
損失回避の本能とは、「損をする事に対して恐怖心を覚え、逃げようとする本能」のこと。
特に日本人はお年玉を貰ったら即貯金をしたり、学校の教育でもリスクは最小限で損をしないことを前提の教育を受けて育ってきました。
たしかにある程度お金が溜まっていないと、必要な時に必要なものが揃えられなかったり、大けがや病気をした時に費用がなくなると不安ですよね。
でも、この損失回避の本能が邪魔をして、本来すべき行動を制限してしまうこともあります。
損失回避の本能がアダに?こんな状況は…
損失回避の本能は人間が生きるために備わっているものです。でも、ただ損失回避の本能に従っているだけでは成長することが出来なくなります。
例えば、食料を確保するために狩りに行く場合、迷子になることを恐れて村の近くだけにとどまっていたらアッという間に動物はいなくなってしまいます。
動物がいなくなってしまうと、食料は尽きて、移住するしか道はなくなります。でも、住みやすい場所は他にないと損失回避の本能によって留まってしまうことで、食料を得られずわずかな作物を分け合うしか道がなくなってしまう可能性がありますよね?
でも、損失回避の本能をあえて無視して、行動するリスクを取ることで新しい狩場を見つけられたり、水場が近くて作物が育てやすい土地を見つけられるかもしれません。
コロンブスはアメリカ大陸を見つけましたが、当時天動説で海の果ては世界の終わりという損失回避の本能による伝説が常識になっていました。
コロンブスはリスクを取り、損失回避の本能をコントロールしたことで現在のアメリカ大陸を発見することが出来ました。
確かに、目の前の生活を守るために損失回避の本能は重要な鍵になります。
ですが、損失回避の本能だけに執着してしまうと、もう少し先に進めば手に入る狩場も、可能性も目をつぶってしまっている状態になりかねません。
ところで、あなたが仕事をしているとしたら
「こんなに頑張って働いているのに全然待遇が良くならない!」
「こんな会社ダメだ!終わってる!」
ということをしょっちゅう言っている人はいますか?
それとも、あなたも言ってしまいますか?
「もっと●●してくれればいいのに」
「●●してくれないなんて最悪」
この言い方、先ほどお話した損失回避の本能に縛れてい状態です。
実は、同じように相手に自分のキャリアを委ねているという点で
損失回避の本能にかられていると言えるんです。
もっといえば、「定時に帰してしてくれない」と思っているとしたら
あなたは自分が作業スピードを上げる努力をするのではなく
企業に代わってもらいたいと期待しています。
してくれて当然、そうするべきだという気持ちが勝ってしまうと
それは「依存」と言えるのです。
もしそんな状態が続いているとしたら、
「自分」か「環境」を変えることから
自立出来る道を選ぶことがおすすめです。
なぜなら、損失回避の本能しているままでは、
あなたは本当の意味で「自立」することが難しいからです。
自立していないということは、
軸がぶれていて、
企業や社会に決定権を渡すに近いんですよ。
そうなってしまうと、本来あなたが出来るはずの
キャリアアップの可能性も潰してしまいます。
それは本当にもったいないことです。
少しでも悩んでいるのなら、
損失回避の本能を抜け出して
「本当の自分らしく自立」した働き方が出来る
やりがいのある働き方を選んでくださいね。
まずはあなたのキャリアをサポートするキャリアアドバイザーの「キャリサポ」を検索してみてください。