20代の転職初日で欠勤したらどうなる?解雇リスクと挽回のポイント

転職して迎える初出勤の日。
新しい職場や仲間との出会いに緊張している中で、体調不良に見舞われてしまうことは誰にでも起こり得ます。
特に20代でキャリアのスタートラインに立ったばかりだと、「初日から欠勤なんて、印象が悪いのでは?」と不安になる方も少なくないはず。
しかし、無理に出社することが必ずしも正解ではありません。
今回は、「初出勤日に体調不良で休まざるを得ないときの対応や心構え」についてお伝えいたしますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
転職初日から欠勤…正しい連絡方法と注意点

入社初日は会社側も引継ぎや研修の準備を整えているため、休むとなると「迷惑をかけてしまう」と考えがちです。
確かに、体調管理ができていないという印象を持たれる可能性はあります。
ですが、無理をして出勤し、かえって業務に支障をきたしたり周囲に迷惑をかけてしまう方が問題になる場合も考えられます。
そのため、本当に体調が優れない場合には、誠実に事情を伝えて休む方が結果的に良い判断につながることが多いのです。
では、欠勤する際の正しい連絡方法についてお話ししますね。
まず欠勤の連絡は、メールではなく必ず電話で入れるのが基本。
始業の1時間前を目安に、上司や人事担当者に直接伝えるのが望ましいですよ。
その際は以下の3点を押さえることが大切です。
1.謝罪:「初日から大変申し訳ありません」
2.欠勤理由(例):「発熱が続いており、出勤が難しい状況です」
3.復帰の見通し:「診察を受け次第、改めてご報告します」
誠実に報告すれば、初日欠勤だけで評価が大きく下がることは少ないはずです。
転職初日欠勤で解雇される可能性はある?

「休んだだけで解雇されるのでは…」と心配になるかもしれません。
ですが、労働契約法第16条により、
会社側が即日解雇できるのは
「客観的に合理的な理由」と「社会通念上の相当性」がある場合に限られています。
連絡を入れて欠勤した程度で即解雇になることはまずありません。
ただし注意したいのは試用期間です。
労働基準法第21条では、試用開始から14日以内なら解雇が可能と定められています。
正当な理由のない遅刻や欠勤を繰り返すと不利益を被る可能性も。
ですので、体調不良から復帰した後は誠実に勤務し、信頼を積み重ねていくことが重要ですよ。
転職初日から数日休んでしまった後の立ち振る舞い

もし体調不良で数日間休んだ後にようやく初出勤を迎える場合、「顔を合わせるのが気まずい」と感じるのは自然なことです。
その不安を和らげるために、次の5つを意識してくださいね。
・疑問点は後回しにせず、上司が忙しくないタイミングで質問する
・同じ質問を避けるために必ずメモをとる
・できるだけ早く名前と顔を覚える
・社内ルールをしっかり把握する
・年下の同僚にも謙虚に接し、コミュニケーションを大切にする
たとえスタートが遅れても、真面目に働く姿勢を示すことで印象を挽回することは十分可能です。
転職初日に会社の雰囲気が合わないと感じたら

一方で、初日や二日目に「会社の雰囲気が合わない」と感じてしまう人もいます。
しかし、その段階で即退職を決めるのはおすすめできません。
新しい環境に慣れるまでには時間がかかり、最初の違和感は緊張やストレスが原因であることも多いからです。
まずは自ら挨拶をしたり、笑顔で接したりと積極的にコミュニケーションをとることが大切。
それでも改善せず、心身に不調をきたすようなら転職を視野に入れるのも選択肢の一つです。
健康を犠牲にしてまで働き続けるべきではありません。
もし身近に相談できる相手が見つからない場合は、あなたに合った環境を見つけるプロに相談することも検討してみてくださいね。
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焦らず誠実に、一歩ずつ信頼を積み重ねよう

初出勤日に休むことは決して望ましいことではありませんが、やむを得ない事情であれば誠実に対応すれば大きな問題にはなりません。
その後の勤務態度やコミュニケーションで十分に挽回できますので安心してくださいね。
20代のキャリアは、まだまだこれから長い道のりが続きます。
大切なのは「無理をしないこと」と「誠実さを積み重ねること」。
不安を抱えたまま一人で悩むより、信頼できる上司やキャリアアドバイザーに相談しながら、一歩ずつ前に進んでみてくださいね。
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