TELハラ・パワハラに泣く人はまだしていない2つの手段

「新入社員はとりあえず電話取ってね」
「電話応対するうちに慣れるから、まずは誰よりも早く電話取って」

この春、新入社員を迎えるとまずは「電話番」を任せる、という企業も少なくありません。
電話を取るのと逆に、電話営業がメインの会社なら「とにかく営業電話をかけまくれ」なんて場面もあるかもしれませんね。

そして昨今この「電話応対」が「TELハラ」として話題になりました。
つまりTELハラスメントですね。

このTELハラは賛否が分かれる意見が目立ちました。
例えば、電話応対経験者からすると、

・電話での対応は確かに難しいから、新人にやらせるべきじゃない
・電話での会話にはテクニックがいるので研修くらいはすべき
・現代っこは電話よりLINEやチャットの方が慣れているから仕方がない

こんな肯定的な意見ですね。
ですが、やはり厳しい意見も見受けられます。

・さすがにTELハラなんて甘え。
・仕事を覚える前に電話を取ることの何が嫌なの?
TELハラにせよ何でもハラスメントをつけるべきじゃない

さて、あなたはどっちの意見に賛同しましたか?

このTELハラ問題は、企業の習慣や研修制度に大きく左右されるものなので、一概に「誰が悪い」とは言えないもの。
ですが、このTELハラという造語のもとになった
・セクシャルハラスメント
・パワーハラスメント
については、ハッキリした加害者が存在するものです。

もし職場ではセクハラやパワハラが横行していたり、見てみぬふりをされているとしたら、
仕事のモチベーションが下がるどころか、心理的ストレスによってトラウマになってしまいかねません。

例えば、パワハラなら

「定時直前で有無を言わさず『今日中』の仕事を振られた」

「皆の前で怒鳴られ、一方的にまくし立てられて泣いてしまった」

「『使えない奴!』と周りにたくさんの人が見ている中言われた」

「仕事終わりに自粛したいのに飲み会に強制的に連れて行かされる」

「過去に起こしたミスを未だにネチネチ蒸し返したり、古傷を抉って責めてくる」

このように
「度重なるパワハラが原因で会社に行けなくなった」
という体験や叫びが問題になっています。

TELハラ」も厄介ですが、電話応対でクレーマーでは済まされない扱いを受けてしまうと心に深い傷を負ってしまいます。

しかも直属の上司だと睨まれると厄介だからと同僚や先輩に伝えても見て見ぬふりをされたり、
逆に自分が注意をされてしまうなど
一部の旧体制やワンマンで経営している企業のメンタルDVともストレスでやりがいを超えた負荷がかかってしまっては元も子もありません。

あなたは、こんなパワハラ上司に対処する方法はあると思いますか?

そもそも、法的に見るとパワハラってどんなもの?

パワハラとは社会的地位や立場を利用して目下の人間に圧力をかけること。

TELハラは嫌な電話に対応することを強制されることですが、パワハラは立場上避けられないようなアクションを起こしてくるところが違いです。
場合によってはTELハラもパワハラの一端と言えるかもしれません。

パワハラは、社会的に「悪いこと」「なくさなければならないこと」という認識になっていますが、
ですが、残念なことに上司の立場を利用してパワハラ的に残業を強要したり、
風邪でも休んだら怒鳴るなど、パワハラと思われることが横行している問題が多々あります。
また、厄介なことに言っている本人がパワハラに無自覚という問題が挙げられます。

この、無自覚なパワハラにはどんな対応をすれば良いと思いますか?

無自覚パワハラに対応するには?打開策は2つ

・相手の発言を復唱する

もし、あなたはパワハラ(セクハラ)発言を受けた場合、
「今、●●とおっしゃられましたか?」と同じ言葉を復唱することが重要です。
復唱することで、相手に同じ言葉を受けてもらい、
行き過ぎていたとか、問題がある発言だったことを意識することが出来ます。

さらに、周りに人がいた場合、いざという時に証言をしてもらうことも出来るので試してみてくださいね。
ただし、強めに言い返してしまうと、人によって「煽られている」と感じさらに逆上してしまう可能性もあります。気を付けてくださいね。

・ボイスレコーダー、録音機を机の上に置く

すぐに発言を録音する状況を作ることで、精神的に安定が得られる効果もあります。
言った、言わないという水掛け論も避けることが出来るので、記録に残すということはとても効果的です。
「あの人はすぐに録音するから」と思われると、人によっては嫌悪感を感じるかもしれませんが、仕事は仕事、と割り切る派にとっては人との距離感を適度にキープ出来るので、取り入れても良いかもしれません。

ですが、、
あきらかに理不尽な場合でも周囲に訴えることが難しい場合も、残念なことにあるかもしれません。

例えば、

▼声を上げる必要があると分かっているものの、逆らうことを許さない空気があったり

▼同調圧のせいで泣き寝入りするしか選択肢がなかったり

▼同じ目に遭っている同僚や後輩を見ても助けることが出来ず自分を責めるしかなかったり

▼職場のパフォーマンスを大きく左右する人間関係に軋轢があるために転職を余儀なくされたり

▼逆に「自分は転職しても上手くいかないんだ」という先入観を持たせキャリアの選択肢を奪う

という結果ももたらしかねません。

もし、自分が理不尽にパワハラに合っていたとしたら、どのようなアクションをすべきでしょうか?

パワハラに遭ったら真っ先に相談すべき機関はどこ?

社内に人間関係を相談出来る「人事窓口」があれば、まずは相談してください。
窓口は相談に関するプライバシーを尊重したり、匿名で相談が可能な場合もあり敷居は低いですね。

ですが、中小企業や個人事業ですと 人事と経営が一緒のため、直に相談はかなりハードルが上がってしまいます。
そこで、次に紹介する都道府県の労働監督機関もぜひご活用ください。

【労働基準監督署】
◎厚生労働省が定める労働基準法を守るために機能

残業代を支払わない、セクハラを行うなど
パワハラ以外にも労働基準法に反する場合に申告することが可能です。
労働基準監督署は上記に違反があった場合に企業に直接勧告を行ったり、指導をします。

【労働局】
◎労働者と企業の間で調整を行う機関

パワハラやセクハラ、不当な人事や解雇が発生した場合など様々なトラブルに対する相談を受け付けています。

ただ、この2つの機関にはあくまで勧告や指導など
企業に強制力はないという点があります。

2020年6月1日より施行される
パワハラ防止法」と呼ばれる
「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」(略称:労働施策総合推進法)でも、解決は個人と企業の歩み寄りに委ねられ、罰則は設けられていません。

ですが、今後この「パワハラ防止法」に違反したとされる企業は公表される措置がありますので、転職・就職の際に1つの指標となることでしょう。

もし、あなたが現在仕事でのパワハラに悩んでいるとしたら 一人で抱え込まず、上記の機関や、ビジネスや人間関係を専門とする弁護士など専門家に相談も検討してみてください。
その際は証拠となる罵倒の録音や、出勤簿の記録などしっかり資料を収集する下準備をしたという体験談もありますので、相談の際に確認すると良いでしょう。

もしあなたが一人で人事に悩んでいて
自分のパフォーマンスが発揮出来なかったり、パワハラや過度なTELハラなどのストレスに悩んでいるとしたら転職エージェントに相談することがおすすめです。

ひとりで悩みを抱えすぎずに、前向きに生活するためにも、最初の一歩を踏み出してくださいね。

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