自宅に仕事を持ち帰るのはアリ?働き方改革時代の正しい判断基準

働き方改革が進む中で、残業に対する規制が厳しくなってきました。
その一方で、「定時で帰らなければいけないのに、仕事が終わらない」
「だから自宅に持ち帰って作業している」という声も多く聞かれます。
確かに、静かな環境で集中したいという思いも理解できますが、
実は“持ち帰り残業”にはいくつかの注意点があります。
まず押さえておきたいのが、会社によっては情報漏えいリスクを防ぐため、
業務データの社外持ち出しを禁じているケースがあるということ。
社外秘の資料や社用PCを紛失した場合、損害賠償や懲戒処分になる可能性もあります。
「仕事を家でやったほうがはかどる」と感じたとしても、
就業規則や情報管理ポリシーを事前に確認してから判断しましょう。
残業代はもらえる?持ち帰り仕事の報酬の考え方
次に気になるのが「持ち帰り残業に対して、残業代は出るのか?」という点です。
原則として、自主的に仕事を持ち帰った場合は、労働時間として認められず、
残業代も支払われないことが一般的です。
ただし、上司や会社から明確な指示があった場合は話が別。
労働基準法上、その時間は「労働」とみなされ、適切な手当の支払い対象となります。
指示があった証拠として、メールやチャットでのやりとりを残すのがベスト。
作業内容や作業時間の報告もしておくと、後々のトラブル回避にもつながります。
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家に仕事を持ち帰るデメリットとは?
一見、効率的に思える持ち帰り仕事も、継続すると意外なデメリットが生まれます。
自宅での作業は、オフィスと違って集中できる環境が整っていないことも多く、
生産性が落ちてしまうリスクがあります。
また、仕事とプライベートの境目が曖昧になることで、
生活リズムの乱れや、慢性的な疲労・ストレスの蓄積を引き起こしかねません。
「残業や持ち帰りが当たり前」と感じているなら、
まずはその状況を見直し、改善できる工夫を試してみましょう。
たとえば…
■ToDoリストで業務を細分化して管理
■タイムリミットを決めて取り組む
■PCのショートカットキーや効率化ツールを活用
少しの工夫で、仕事の流れは大きく変えられるかもしれません。
今の働き方を変えるきっかけにするために
完璧主義や責任感の強さから、つい仕事を抱え込みすぎてしまう方もいます。
でも、すべてを背負ってしまう前に、環境や体制そのものを見直すことも必要です。
「このままの働き方は続けられない」と感じたら、それは変化のサインかもしれません。
転職は決して逃げではありません。
あなたが本来の力を発揮できる職場に出会うための、前向きな一歩です。
自分だけで悩みを抱える前に、信頼できる第三者に相談してみてください。
特に転職エージェントなどのプロのサポートを受けることで、
今の課題を整理し、解決策を明確にすることができます。
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仕事を家に持ち帰るかどうかは、自分の働き方だけでなく
職場のルールやリスクを考慮した上で慎重に判断すべきことです。
「会社の方針」「情報管理」「報酬の有無」など、
一つひとつの条件を確認した上で、無理のない選択を心がけましょう。
そしてもし今の働き方に限界を感じているなら、
あなたがもっと自分らしく、健康的に働ける場所を探す準備を始めてみてくださいね。



