タイパ重視の早期離職の落とし穴、20代ほどハマりやすい沼な理由
初めて勤めた企業では「それが当たり前」と言われていれば、疑問を感じづらいものですよね。
特に新卒から入社だと、他の企業の「実態」についてよくわからないので
「社会人ってこんなものなのかな」とスルーしてしまう問題もあると言われています。
ですが、昨今では「タイパ重視の早期離職」が話題になり、違和感をそのままにせず、早い段階で転職をするひとも増えています。
タイパとはつまりタイムパフォーマンス重視という意味で「時間を優先させる」ということです。
タイパは動画を倍速で視聴するなどでも度々話題になりますが、20代の転職でも「早く判断して次の企業へいく」という行動力を優先するということですね。
確かに時間は失ったら戻らないですし、後から「あの時判断しておけばよかった」と後悔したくはありませんよね?
ですが、実は「タイパ重視」になるあまり、見落としてしまう早期離職の罠があることを知っていますか?
「タイパ重視でなんとかなる」思考は落とし穴かも。キャリアや転職で失敗する理由は…
深夜のSNSを眺めると、どうしても働くことに対してネガティブな意見が目についてしまいます。
社会人経験のある先輩たちからの愚痴が話題になるほど、20代にとって辛い現状や先が見えない暗い気持ちにさせますよね。
ですが、だからと言って「まず転職」「早く退職」という「辞める」選択しかないわけではありません。
どういうことかと言うと、まずイメージしてほしいのです。
すぐに離職することで、目の前の仕事からは解放されますが、いずれまたどこかの企業に勤めることになります。
その時、どんな職種か、どんな人材が求められているかを知らないままでは「また辞めてしまう職場」と出会う可能性が限りなく高くなる傾向があるのです。
ですので、「退職したい」と考えた時に、視点を変え働いている期間に「じゃあ、今の段階で自分のスキルや武器になる能力はなんだろう」と考えてみたり、
「在職しながらとれる資格や免許をゲットしてから転職活動について考えてみようかな」と現職にとどまりながら選択肢を広げることも可能です。
特に、後者であれば今後転職するとしても選べる職種の可能性が広がりますし、勉強をする期間としてそれこそ「タイパ重視」になります。
物事を解決するためには「自分で変われる部分を探して改善させよう」と考えることが大切です。そして「誰かがなんとかしてくれる」という「依存体質」を卒業しなくては、あなた自身の成長に時間がかかってしまうかもしれません。
あなたも当てはまるかも…「タイパ重視以上に依存体質の危険性」
【依存体質】とは、他者に頼り生きていくこと。
つまり、依存体質は基本的に自分の行動や決定を他者に委ねている状態。成果が上がらない場合、いつでも「上司が具体的な指示をくれなかったから」「同僚と違って自分は変な仕事を回されるから」と環境に依存して自立した考え方が出来ない状態ですね。自分の決定を人に委ねていては成長が見込めませんし、転職をしようとしても企業に求められる人材になることは難しい傾向があります。
例えば、事務処理を担当することで会社経営が順調に回るように、従業員は作業をすることではなく価値を生み出すことで給与という報酬を受け取っています。
作業をすることはロボットにも出来ますが、優れたAIでない以上、新しいスキルを学んで、実際の仕事に活かすということは現在難しいですよね。ですが、私たちは学習をすることで、ミスから生産性を高めることが出来たり、新しい挑戦をすることが出来ます。
それなのに、「イチから教えてくれないと出来ません」「お手本とかないんですか?」というように、
自分からリサーチして自走しなかったりとスキル獲得能力のない付加価値のない人材になってしまいます。さらに自走はしないのに「責任を負う立場は嫌だ」と考えてしまうと、企業も利益のために重要な仕事を割り振ることを諦め、肩を叩かれる存在にもなりかねませんよね。
つまり、依存体質では与えられた業務をこなすことが出来ても、長い目で見て価値を生み出すことに限界どころか不信感を抱かれやすくなってしまいます。さらに依存体質によって自分を客観視しづらくして可能性も狭くしかねません。
「でも、そうは言っても、これまで会社に依存してたら、依存体質が抜けないかも…」とあなたは不安に思うかもしれません。
では、あなたにとってベストな働き方を見つけるために、どんなアクションをすべきでしょうか?
依存体質から自走思考へ。未経験から新しい環境に転職チャレンジしたい!
得意なものなら集中力が持続出来たり、やりがいを感じて成果も自分のことのように受け止めることが出来ます。
興味のない仕事を給与のためだけに割り切って働くことも可能な人もいますが、心身にストレスを受けたり、やりがいがないために転職を繰り返すという「転職難民」にもなりやすい傾向があります。
もし、あなたが依存体質を卒業し自走思考でキャリアアップを考えているとしたら、やりがいを感じる仕事を見つけたり、働き方を探すことがオススメです。
「趣味」や「好きな分野」を仕事にすることは大変な面もあるのでは…と悩んでいる場合は、思い切ってあなたが「楽をしても出来る」「長時間作業しても苦ではない」などの項目を書き出して
自己分析してみるのです。
漫画やアニメが好きだったり、暇があればそのジャンルについて検索したり、
文章を書いていたのであれば、ゲーム開発が技術的に出来なくても「ゲーム関連会社の営業職」にチャレンジすることが出来るかもしれません。
でも、そうは言っても、自分の得意なことなんてない、熱中出来るものでも仕事にする自信がない…と感じるなら、
第三者かつキャリアのプロの意見を活用することも有効ですよ。
そしてまず、行動を起こすことも大切です。
今の自分を変えたい!と思うことは、依存体質から自信に変わりますし、
あなたにとっての当たり前は、他の人にとっては違うということは良くあることですので、ぜひ強みとして活用してみてはいかがでしょうか?