「寝だめ」で20代のキャリアが危ない?睡眠不足が仕事に与える影響と改善法

「平日は寝不足だから、休日にたっぷり寝てリセットすれば大丈夫」と考えていませんか?
実際、休日はアラームをかけずに昼まで寝る、二度寝三度寝をして気づけば午前中をつぶしている──そんな声は珍しくありません。
もしかするとあなたも、この“寝だめ習慣”に心当たりがあるのではないでしょうか。
しかし実は「寝だめ」は、体やキャリアにとって大きなデメリットをもたらす危険があるのです。
「寝だめ」が生む社会的時差ぼけ

平日は朝6時に起きているのに、休日は11時に起きる──これで生じるのは「5時間の差」です。
睡眠時間が大きくズレると体内リズムが乱れ、いわゆる「社会的時差ぼけ」を引き起こします。
「社会的時差ぼけ」:平日と休日の睡眠時間に差が生じて睡眠時間のリズムが乱れてしまう状態のこと
これにより、休日明けの月曜日はだるさが抜けず、パフォーマンスを落とした状態で仕事に臨むことに。
また研究では、平日と休日の睡眠時間差が大きい人ほどコレステロール値やインスリン値が高まり、糖尿病や心疾患のリスクが上がることも指摘されています。
つまり、休日の寝だめは疲れを取るどころか、翌週の仕事効率や健康をさらに損なう“悪循環”を生む可能性が高いのです。
快眠につながる改善のポイント

では、寝だめに頼らず睡眠不足を解消するにはどうすればいいのでしょうか。
ポイントは大きく2つあります。
1. 平日と休日の差を減らす
休日の長時間睡眠を減らし、平日の就寝時間を20〜30分でも早めることで、リズムの乱れを防ぎやすくなります。
睡眠時間を「分単位」で調整する意識が大切ですよ。
2. 休日も朝に太陽光を浴びる
起床後に日光を浴びると、体内時計がリセットされて生活リズムが整います。
朝食を取る、カーテンを開けるなど、平日と同じ行動を心がけることがポイント。
どうしても眠気が残る場合は昼寝で補うのがおすすめです。
ただし、長すぎる昼寝は夜の寝付きに影響するため注意が必要ですよ。
健康を守るために「働く環境」も見直そう

それでも「平日はどうしても睡眠時間を削らないと仕事が回らない」という場合は、働く環境そのものを見直すサインかもしれません。
睡眠は心身の健康だけでなく、集中力や判断力、キャリア形成に直結する“資本”です。
無理な生活リズムで体を酷使し続ければ、知らぬ間に疲労やストレスが蓄積し、大きな不調につながることも。
もしあなた一人では改善が難しいと感じたら、信頼できる人に相談したり、キャリアアドバイザーに環境の見直しを相談することも有効です。
あなたがもっとストレスなく働ける環境を見つけるために、今できることから改善してみてくださいね。
⇒あなたに合った環境の見つけ方を見てみる
寝だめは睡眠不足を解消する方法ではなく、むしろ健康と仕事のパフォーマンスを低下させる落とし穴です。
大切なのは「平日と休日のリズムを揃える」こと。
そして、睡眠時間を十分に確保できないほど忙しいなら、働き方そのものを変える選択も忘れないでください。
あなたのキャリアを支えるのは、何よりも健康な心と体です。
まずは日々の睡眠習慣を見直すことから、一歩を踏み出してみませんか?
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