「仕事が終わらないから家でも…」20代が持ち帰り仕事で陥る悪循環とは

あなたは最近、家に仕事を持ち帰って業務をした経験はありますか?
職場によっては「自宅に仕事を持ち帰る」働き方が普通になっていることも。
しかし、本来は希望していないのに「持ち帰りが当たり前」の状態になっていたら注意した方が良いかもしれません。
あなたの気づかぬうちに、心身の負担やキャリアへの悪影響につながるリスクを抱えている可能性があるのです。
今回は、「持ち帰り仕事」のリスクと改善のための行動についてお伝えいたしますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
「持ち帰り仕事」のリスク①

まず大きな問題は、会社の機密情報を外に持ち出すリスクです。
USBや社外秘の書類を紛失すれば、個人情報や企業データが流出する危険性があります。
就業規則で秘密保持義務が定められている場合、解雇や損害賠償に発展するケースもあるため注意が必要なのです。
また、自主的に持ち帰った仕事は「残業」として認められず、残業代が支払われないことも多いのが現実。
会社の指示であれば労働基準法に基づき残業代を請求できますが、その証拠を残しておかなければ、労働時間として認められない可能性もあります。
その際は、メールなどで「上司から指示があったこと」「作業した時間」を記録することが重要ですよ。
「持ち帰り仕事」のリスク②

持ち帰りが常態化すると、休むべき自宅が「第二の職場」になり、オンオフの切り替えをしにくくなります。
結果として十分な休養が取れず、疲労やストレスが蓄積。
集中力が低下し、かえって効率が悪くなる悪循環に陥る危険もあります。
さらに、完璧主義や「頼まれたら断れない性格」が拍車をかけ、際限なく仕事を抱え込む人も少なくありません。
このような働き方を続けていると「残業や持ち帰りが当たり前」という社風に適応せざるを得なくなり、長期的には心身の不調やキャリア停滞を招く恐れがありますよ。
「持ち帰り仕事」改善のためにできること

では、どうすれば「持ち帰り前提」の働き方から抜け出せるのでしょうか。
まずは勤務時間内に終わらせるための工夫が必要です。
ToDoリストでタスクを整理したり、期限や終了時間を決めて作業に取り組むなど、業務効率化を意識してみてください。
さらに、小さな目標を設定することも効果的です。
「週に2日は持ち帰らない」「水曜日は残業ゼロで帰る」など達成しやすい目標から始めると、モチベーションを保ちながら改善できます。
どうしても業務量が調整できない場合は、上司に相談してタスク配分を見直すことも大切ですよ。
それでも状況が変わらず、心身に大きな負担を感じるようなら、転職を検討するのも一つの選択肢です。
社風や評価制度があなたに合わない場合、効率化の工夫だけでは限界があります。
あなたに合った環境で働ける職場を選ぶことも、キャリアを守るための大切な行動です。
「仕事を持ち帰る」ことが習慣化しているなら

「仕事を家に持ち帰る」こと自体は悪いわけではありませんが、望まないのに習慣化してしまうのは危険です。
上記でお話しした通り、情報漏えい、残業代未払い、生活リズムの乱れ、キャリア停滞といったリスクを引き起こす可能性があるからです。
まずは業務効率化や上司への相談など、できる改善策を試してみてください。
それでも変わらない場合には、あなたらしく働ける職場を見つけることも選択肢の一つです。
もし今の働き方に違和感を抱いているなら、キャリアの方向性を見直すタイミングかもしれません。



