異動による降格や遠方勤務はありえる?20代の転職・キャリアに関する疑問を解消

新年度になると、希望していない異動や勤務地の変更を突然伝えられることがありますよね。
「今の部署が気に入っていたのに…」「いきなり遠方勤務ってあり得る?」「これって降格なの?」
こうした疑問や不安は、決して珍しいものではありません。今回は、20代のキャリアを築いていく上で知っておきたい”異動”に関するポイントを解説します。
降格人事はどんな場合に行われるのか知っていますか?
企業には、社員を異動・降格させる人事権があります。しかし、だからといって何でも自由にできるわけではありません。
たとえば、別部署に異動した際にポジションが下がることはあり得ます。これは、新しい部署で必要とされるスキルや経験を持っていないと判断された場合に起こることがあるからです。
ただし、労働契約法第15条では、人事権の濫用による降格は無効とされています。不当な降格や減給があった場合、正式に異議を申し立てることも可能です。
実際、異動による減給は違法?合法?
給与に関しては、職種や等級によって異なる場合、異動後に減給される可能性があります。たとえば、営業職から事務職へ異動になった場合、それぞれの職種に応じた給与テーブルに基づいて変更されるケースがあるのです。
しかし、仕事内容がほとんど変わらないのに減給された場合は問題です。そのようなケースでは労働契約法違反に該当する可能性があるため、しっかり確認しましょう。
給与が下がる場合でも、あなたの同意がなければ無効になることもあるので、書面での確認や就業規則の確認を忘れずに。
不当な降格と感じたら、どう対処する?
もし明らかに不当な降格や人事異動が行われたと感じた場合、次のように対応することをおすすめします:
降格の理由や根拠を会社に確認する
就業規則に降格制度の記載があるか確認する
異動や降格の内容が私情や報復的なものではないかをチェックする
企業側の人事判断にも限度があります。過剰な減給や根拠のない降格は、無効になることもあるので、労働組合や弁護士への相談を視野に入れましょう。
⇒「この会社でいいのかな?」と思ったら、こちらで転職の選択肢を見てみる
20代、異動がきっかけで転職を考えるのは甘え?
いいえ、それは甘えではありません。理不尽な異動や降格によって、自分の働き方やキャリアに疑問を感じたときこそ、行動すべきタイミングです。
あなたに合わない部署での仕事や、納得できない人事判断が続くと、モチベーションが低下し、心身にも負担がかかってしまいます。
今の職場でできることをやりきった上で、それでも変わらないのであれば、転職という選択肢も前向きな一歩として考えてみましょう。
一人で抱え込まず、信頼できる相談先を見つけることが、納得のいくキャリアの第一歩になります。



