初任給40万円じゃなきゃ負け確定?転活で間違いがちな「上場企業」
大手企業では新卒採用でも「初任給40万円」や「1千万円」というニュースが話題になりました。ですが、上場企業ですら初任給40万円はなかなかのレアケースなのは事実です。
「せっかく就職するなら、上場企業を選んだ方が間違いないんだろうな」
「中小企業しか選べないとしたら、もう負け組決定なのかな…」
こんな意見もSNS上で散見されていますね。
さて、就職・転職活動をしようと求人を見ていると度々そんな「上場企業」という言葉が目に付きます。「なんとなくしっかりした企業」「安定している企業」というイメージがありますが、実際「上場企業」の意味や「上場企業」を選ぶデメリットはあるのでしょうか?
景気の低迷による市場減少での人材削減や希望退職を募る姿勢も見せ始めた「上場企業」ですが、メリットもあわせてご紹介しますね。
上場企業ってどれくらいスゴいの?非上場企業との差は?
そもそも「上場」の意味は、<企業が自社の株式を売り買い出来る>というものです。
一般的に株式を公開しているという企業は社会的にも信用が高いとされているので、上場企業という名目は事業の拡大や知名度を上げるという面で企業主にとって大きな目標とされているんですよ。
ですが、あえて上場を目指さない・自由度の高い経営を目指している企業にとっては「上場しているかしないか」にこだわらない・あえて上場する必要がないと判断することがあるって知っていますか?
なぜなら株式を公開することで、株主の意見や意向を無視することは出来ませんし、フットワークをどうしても犠牲にしてしまうデメリットも散見されています。
なので、「上場していないからダメな企業」「非上場だから良くない企業」と決めつけることは賢明ではありませんよね。
さらに上場企業に就職するメリットとデメリットについてお伝えしますね。
上場企業に就職するメリットとデメリットは
まずは上場企業に就職するメリットからご紹介しますね。
【上場企業に就職するメリットは?】
・福利厚生が充実している
・企業のネームバリューが大きく経営も安定している
・転職後ローンやカードの審査や与信は通りやすい
まず、やはり上場している企業は社会的信頼が高いため自社の利益も安定している傾向があります。
そのため、能力の高い社員の定着や優良な人材を確保するために
福利厚生として住宅手当が手厚かったり資格を取ることに熱心だったり、
賞与(ボーナス)も補償されているという点が挙げられますね。
さらに、帰属している企業が社会的な信頼があることで
家や車などを購入する際にローンが組みやすくなるといった役立つメリットがあります。
【上場企業に就職するデメリットはあるの?】
・大手企業のため転職の競争率が高い
・全ての利益が平等に社員に還元されていない場合がある
上記がデメリットとして挙げられます。
ネームバリューがある企業であればあるほど
やはり入社希望の競合は増えますし、これまでのキャリアや実績で評価が大きく左右されます。
また、昨今上場基準がゆるやかになったために上場企業と言っても従業員の待遇として還元まで進んでいない企業もあるので、リサーチには注意が必要です。
さらに社会的に経済が不安定になると、そもそも投資家や株主が出資を取りやめるなどの事態によっても、上場企業とはいえ経営が困難になる場合も考えられます。
ちなみに株主が自分で買った時より高い株価で株式を売る用語は「キャピタルゲイン(譲渡益)」、
損をした場合は「キャピタルロス(譲渡損)」と言いますので、ぜひ覚えてみてくださいね。
上場企業じゃなくても自分にマッチすることが大事
今回上場企業のメリットとデメリットを紹介いたしましたが
いわゆるベンチャー企業や中小企業で上場企業ではなくても
あなたにマッチしている企業は数多くあります。
また、冒頭でお伝えしたように、昨今の上場企業も上場しているからといって自分自身のスキルアップ向上に
取り組まなければ「安定」や「やりがい」が約束されていないのは厳しいですがどの企業も同じです。
コロナ禍によって21年度の新卒採用の取りやめや、早期退職を促される場合が考えられる時代になっているのです。
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