蛙化現象が仕事に及ぼす絶望感に驚き
春になると、新しい環境で新しい出会いもある季節ですよね。
長い冬が終わって、関東では既に葉桜になって少し早い夏を感じるかもしれません。
新型コロナウィルス感染防止の観点から、気軽に合コンや婚活パーティーに参加が難しいかもしれませんが、マッチングアプリなどでも出会いが期待出来ますよね。
ですが、めでたくカップルになっても、
「生理的に無理になって全然長続きしない」
「好きだったのに、顔も見たくなくなって…」
「むしろどこにときめいたのか思い出せない」
なんて事態に陥ることがあるって知っていますか?
特に女性に良く見られることだそうですが、
この「好きだった相手を気持ち悪く感じる」という状態を
「蛙化現象(かえるかげんしょう)」と言われています。
もしかしたら、あなたも経験があるかもしれません。
蛙化現象ってそもそも何?由来は?
蛙化現象とは…
グリム童話の「蛙の王子様」という童話が由来。
蛙に姿を変えた王子様が、ある国の王女様に様々な難題を押し付け、蛙の姿もあいまって嫌われるのですが、王女様が壁に蛙を叩きつけた衝撃で人間に戻ります。
人間の姿に戻った王子様に恋をした王女様と結ばれる、というエンディングの物語。
蛙化現象はまさにこの逆の現象で、
とても魅力的に感じていたのに、両想いになったとたん相手のことを「気持ち悪い!」と感じてしまうんです。
なぜ、蛙化現象は好きな相手を嫌ってしまうの?
蛙化現象になってしまう原因としては、自己肯定感の低さにあるとされています。
自己肯定感が高いと、
・失敗しても気にしない
・常に前向き
・自分に自信があるので人前に出ても堂々と出来る
というように「ポジティブ」な印象ですよね。
ですが、自己肯定感が低いと
・失敗をいつまでも引きずる、許されないと思い込んでしまう
・常に後ろ向き。自分なんかが…と下げてしまう
・自分に自信がないので、注目されるのが大嫌い
というものになってしまいます。
自己肯定が高ければ、好意を向けられても「嬉しい!」と感じることが出来ますが、これも自己肯定感が引くければ逆に感じてしまうのです。
ですが、自己肯定感が低く、蛙化現象を起こしてしまうと
「こんなダメな自分のことを【好き】でいてくれるなんて、この人おかしい!」
こんな風にゾッとして恐怖を覚えてしまうわけですね。
この蛙化現象は相手に褒められれば褒められるほど、相手に恐怖心を感じてしまうので、解決策としては「無関心」「そのままを受け入れる」ということが大切です。
「もしかして、自分も蛙化現象してたかも…」と感じた場合は、そんな「無関心さ」「冷静さ」を意識してみると、それほど恐怖を感じないかもしれませんね。
ですが、この蛙化現象、実は恋愛だけじゃなく「仕事」でも陥ってしまうって知っていますか?
仕事で蛙化現象からまさかの転職?そのきっかけは…
「大好きな仕事だったのに、成果が出てから興味がなくなった」
「憧れていた会社なのに、入社して内部を知ってからギャップを感じてしまった」
「必死で面接に受かったのに内定をもらったとたん向上心がなくなった」
漠然とこんな現状に不安を感じて、転職に踏み出す人は少なくありません。
こんな状態が仕事の蛙化現象なのです。
この場合は、相手(企業)から受け取る好意というより、
理想と現実のギャップに直面した時に多く見られるんです。
「この仕事が自分の生きがいだと思ったのに違った」
「もっと楽しい仕事だと思ったのに、地味でつまらなかった」
なんてものは、入社して仕事を覚えて始めてから陥りがちです。
モチベーションの上がらない仕事では全力で集中出来ませんし、評価されないことにも焦りを感じません。
もちろん、仕事に全力を必ずしも出す必要はありませんよね。
企業と契約している従業員としては、求められた成果さえ上げれば、特に問題はないのですから。
ですが、あまりにも成果をあげず、言われたことだけしないようなら
企業としてもあなたの評価と信頼がなくなってしまいます。
そうなると、いざという時に窓際に追いやられたり、
新人にポストを奪われたり、会社にいるのに仕事を与えらえれない‥なんてことにもなりかねません。
特にコロナ禍の現在、希望退職者を募る企業や、やむをえずリストラを図る企業も目立ちます。
いくらモチベーションが上がらない仕事とはいえ、いきなり職を失っては生活するすべがなくなり、本当に「やりがい」のあることを探すことも困難になってしまいます。
意外に大きな問題になってしまうこの蛙化現象に、解決策はあるのでしょうか?
高すぎるハードルや「ここなら何とかなる!」という企業まかせの幻想を捨てよう
料理が出来て、自分をサプライズでお誕生日を祝ってくれるのは当たり前、
デートのプランも全部決めてくれる…
こんな理想の恋人です。
企業に対しても同じで、
・普通に終身雇用制度があって
・普通に土日祝日休みで
・普通に残業がゼロで
・普通に自分の実力に合わせて評価をしてくれて
・もちろん普通にノルマなんてない
なんて、あなたにとって「普通」なことも、高すぎる理想になってしまいかねません。
「普通でいい」というものは他の企業にとっては難易度が高かったり、
これまでの自分のキャリアから比較して釣り合っているかをリサーチする必要があるんです。
でも、そうは言っても
「今あるスキルの磨き方も分からないし…自分がもっとマッチする企業や職種があるのでは?」といっそう転職に対して焦りが生まれてしまったかもしれません。
あなたが悩んでいるとしたら、
すぐでも不安を解消するために…
キャリア適性テストを行って、あなたのキャリアアップ転職・キャリアチェンジ転職の
参考にしてみてください。
踏み出したいけど、まずは何からスタートさせれば良いか
迷ってしまったとしたら、プロのキャリアアドバイザーに
ご相談することが絶対におススメです。
蛙化現象は、まさに「変える」ことから始まりです。
不安に感じてしまうことがあればどんな些細なことでも