桃源郷理論が転活を滅ぼすワケ
あなたは今の自分に満足していますか?もし、満足していない状況だとしたら、注意すべきことがあるんです。
それは、「この場所の他に、自分はもっと快適に暮らせるどこかがあるはず」と思ってしまうこと。
「え?それって悪いことなの?」とあなたは感じてしまったかもしれませんね。もちろん、前向きに、自分の理想にステップアップすることは間違いではありません。
ですが、やはり注意すべきポイントが潜んでいるのです。
例えば、今働いている会社で、自分の待遇が悪くて良い仕事がもらえない時、「この企業じゃなきゃ、もっと自分は活躍出来るのに!この企業はダメだ!」というような【現状の自分を正当化】してしまうせいで満足出来ていないという点です。
この「もっと自分にとって良い環境があるはず」「良い待遇をしてくれる企業があるはず」と漠然と願ってしまうことを「桃源郷理論」と呼ばれていますよ。
「桃源郷」といえば、中国の文化に登場するユートピアですね。近年問題視されているマルチ商法やグレーゾーンな営業でもこの「桃源郷理論」を使って、あの手この手で消費者の判断を鈍らせてしまう手口も発達しています。
ですが、「そんな理想は実現しないよ」「コツコツ努力するしかないよ」と言っても、人は感情で動く生き物です。どうしても、目先の幸福や満たされない気持ちを「桃源郷理論」によって満足させようとしてしまいがち。
自分自身も騙してしまう「もっと良い場所があるはず」という「桃源郷理論」に負けないためには、どうすれば良いでしょうか?
桃源郷理論って蜃気楼?理想は存在しない?
でも、そうは言っても桃源郷理論を捨てるということは案外難しいものです。
人はどうしても
「きっと自分がまだ見ぬ理想の企業があるはずだ」
「今よりもっと自分らしく働ける場所があるはずだ」
「自分はまだ、その手段や出会う方法を知らないだけだ」
と【知識】や【方法】のみを探してしまうのです。かなりのリアリストを除いて、誰しもユートピアはどこかにあるんだと願ってしまうのは、現状に不満がある人ほど顕著です。
ですので、出来れば自分自身の価値感や、どういった人材で、どんな桃源郷理論の傾向があるか知るにはプロのキャリアアドバイザーに相談することが近道です。
自分の桃源郷理論から脱却して、現状を客観視することで
・自分にマッチした企業にエントリーすることが出来たり
・いつもと違う自分と関わるキッカケが生まれて新しい可能性が広がる
ということが実感出来るようになります。
キャリアアップ転職、キャリアチェンジ転職を理想通りに行うためにも客観視を取り入れて、あなたの価値感にマッチングした企業にエントリーをしてくださいね。