【ビジネス豆知識】お金が生まれたのはいつ?何のために?
お金と仕事は切っても切り離せませんし、
この社会で生きるために必要なものです。
紙幣や硬貨としてのお金は
普段目にしていますが
日本ではいつからお金として
鋳造されていたのでしょうか?
そもそもお金が生まれた歴史のはじまりは?
お金という概念が生まれるまでは
人々は物々交換で品物を受け渡ししていました。
漁師が野菜を食べたい!と思ったら
農家に自分が捕った魚と交換したり、
逆に農家の人が魚が欲しくなったら
自分で育てたジャガイモと交換をしたりして
お互いの目的を叶えていたんですね。
この物々交換は直接交換とも呼ばれています。
ですが、もし漁師の人が野菜を欲しくても
農家の人はお肉が食べたかったら
この直接交換は成立しませんよね。
冷凍庫もない時代ですと、
「明後日くらいには魚が欲しくなるかも…
でも、魚はすぐ痛んで腐っちゃうから…」
と保存食のために取っておくことも出来ません。
さらに、魚はいつも釣れるかもわかりません。
そんな不自由さを解消する
手段として、「お金」という概念の
誕生するきっかけになりました。
物々交換の限界をなくした「関節交換」
先にお話した例では
漁師と農家の人の意見や要求が合った時だけ
物々交換が成立しますが、
●お互いに価値を認めていて
●保存がきいて
●幅広く利用できるもの
この要素を兼ね揃えたものがあれば
対価として交換可能になります。
例えば、
■塩
■貝殻
■宝石(ガラス)
■金属
上記のように今でも身近なものですね。
ここで「まさかの塩?」と思われるかもしれませんが、
固定給を企業から受け取る
「サラリーマン」のサラリーも
ラテン語で「ソルト(塩)」を意味しています。
これは古代ローマの兵士に給与として
与えられていたものが当時貴重品だった「塩」
から由来しているためと言われているからです。
このように価値が認められたものが生まれると、
物々交換に頼らなくても
市場に行って農家から野菜を買えるだけではなく、
魚を間接交換して得た資材を貯めたり、
また、好きな時に使うことも出来るようになりました。
さらに価値を分かりやすくした鋳造貨幣
当時は金や銀をそのままの塊で受け渡ししていましたが
より価値を分かりやすくするために
大きさや形を決まった形にする
「鋳造貨幣」になっていきました。
ちなみに、日本ではじめての金貨とされたのは
開基勝宝(かいきしょうほう)です。
しかし、貴金属は確かに裏打ちされた
交換価値のあるものですが、
貴重だったり、鋳造することに
コストがかかってしまうため
より身近な存在の「不換紙幣」(ふかんしへい)
というお札が生まれました。
「不換紙幣」は法律によって
<強制通用力>が与えられているので
国内のどんな取引でも印刷されている通りの
金額を制限なく用いることが出来るのです。
お金は物を買うだけの存在ではなくなった
流通し、国内で同じ価値として
使用出来るようになった現代、
お金の役割はただその日の食料を得るに留まりません。
■交通の手段
■貯蔵する手段
■価値の尺度
この3つのポイントのように、タクシーに乗ったり
将来に向けて貯金したりと
時間を得るためにも活用出来るようになりました。
時間はもとに戻りませんが、
お金を使って時間を買うことを
可能にしたのです。
これからのお金の姿は
お金は長い時間をかけて
鋳造貨幣から不換紙幣へと移りかわりました。
さらに、昨今では
スイカやパスモや、Edy、ペイペイなど
電子マネーの普及も当たり前になってきました。
決済の効率化が進んだことで
買い物にかかる時間が短縮できたり、
差額ミスなどもなくなり
人件費の削減やコストカットにも
成功しています。
ですが、その分サービス業や
小売店で企業が人を雇う数を減らすなど
求人にとっては選択肢が少なくなる
というデメリットを感じてしまいますよね。
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