「せっかく続けてきたのに…」が危険?20代が転職で気をつけたい“コンコルド効果”とは
突然ですが、あなたの部屋にも「もったいなくて手放せないもの」、ありませんか?
たとえば──
数回しか着てないけど捨てられない服
大切にしすぎて使えなかったブランドバッグ
読まないけど満足してしまった本
いつか使うかも…と残した資格の参考書
部屋のスペースを圧迫しているのに、なぜか捨てられない…この感覚、誰しも覚えがあるのではないでしょうか。
実はこれ、「コンコルド効果」と呼ばれる心理現象なんです。
コンコルド効果とは?
コンコルド効果とは、「損失が出ると分かっていても、これまで費やしたお金や時間がもったいなく感じて、なかなかやめられない状態」のこと。
もともとは、巨額の投資をしたものの採算が合わなかった超音速旅客機「コンコルド」が由来なんですよ。
ギャンブル、ゲーム課金、恋愛…こうした日常の中でもよくある話ですが、実はこれ、転職にも深く関係しているんです。
20代の転職で「コンコルド効果」が出やすい場面とは?
たとえば、こんな気持ちを抱いたことはありませんか?
「退屈だけど、長年続けた仕事を今さら辞めるのはもったいない」
「やりたい業界があるけど、今のスキルが活かせないと不安」
「人間関係に不満があるけど、苦労して入った会社だから迷う…」
これ、まさにコンコルド効果の罠。
過去に費やした時間や努力を理由に、今のモヤモヤにフタをしてしまっている状態です。でもそのままだと、キャリアアップのチャンスを逃してしまうかもしれません。将来のために今の仕事を我慢して続けることも一つの選択肢です。
でも──
今の職場で「成長できている実感」がなかったり、モチベーションが下がったままだと、スキルアップの機会を失ってしまうことも。
キャリアアップのためには、
■日々の仕事に目標を持つこと
■ちょっとした自己研鑽を続けること
■向上心を持つこと
この3つが欠かせません。
たとえばこんなことからでもOKです。
・毎日30分、資格やスキルの勉強をする
・業務を効率化する方法を考えてみる
・外部のセミナーで刺激をもらう
小さな努力が、大きな未来につながるはずです。
「もう限界…」と思ったら、環境を変えるのも選択肢のひとつ
でも、もし今の職場ではどうしてもキャリアアップの余地が見えないなら…転職という道を考えるのも悪くありません。
「辞めるのはもったいない」と感じる気持ちもわかります。
ですが、そのまま迷い続けてしまうと、大切な時間を浪費してしまうことにも…。
未来の自分が後悔しないためにも、「今の延長線上に理想の自分がいるかどうか」じっくり考えてみてくださいね。
迷ったときは、まず「自己分析」から
環境を変えたいと感じたとき、まずやるべきことは自分を知ることです。
「今、自分にどんなスキルがあるのか」
「これからどんな働き方をしたいのか」
「どんなキャリアに魅力を感じているのか」
このあたりを整理してみると、自然と進むべき方向が見えてきます。
「でも、自分の強みってなんだろう?」
「何がやりたいのか、実はよく分からない…」
そんなときは、プロのキャリアアドバイザーに相談してみるのもアリですよ。
これまでたくさんの転職希望者をサポートしてきた経験をもとに、あなたに合った働き方や企業を一緒に見つけてくれるかもしれません。
もったいない気持ちより、前向きな一歩を大切に
「今まで頑張ってきたから…」という思いがブレーキになっていませんか?
その気持ちを否定する必要はありません。でも、その思いが今のあなたの可能性を狭めてしまっているなら、一歩踏み出す勇気も忘れないでくださいね。
キャリアアップのきっかけは、あなたの行動次第。
モヤモヤしたまま日々を過ごすよりも、動いた先にしか見えない景色がきっとあるはずです。
あなたがあなたらしく輝ける場所、探してみませんか?