その残業、当たり前じゃないかも。あなたを消耗させる原因
突然ですが、あなたは会社に出社しながら思うことはありませんか?例えば…
「突然の業務に対応しなくちゃいけないから、残業ばかり…残業を理由に転職したいなんて、甘えなのかな…」
というような、悩みです。
特に定時で仕事は終われず、残業ばかりだと気持ちが暗くなってしまいます。残業ばかり続くと、
・他の仕事がズレこんで遅れるかもしれないから
・早めに出すことで修正する時間も取れるから
・上司や取引先を待たせるのは申し訳ないから
・早めに完了して空き時間に余裕を待ちたいから
という理由で早出をして出勤する対策をとらざるを得ません。誰にも迷惑をかけない解決策だとしても、残業したくないから、睡眠時間を削って早出をするというのは矛盾を感じてしまいません?
でも、業務時間内で逆にギリギリの提出になってしまうと、思わぬミスが発覚したり作業が遅れて最悪の場合期日に間に合わないということが怖いという理由も挙げられますよね。
確かに日本人は物心ついた頃から、教育機関で基本的に10分前行動を教え込まれていたり、それに倣って早めに成果物を納品することが当たり前になっている面があります。
相手を待たせない姿勢は美徳でもありますし、会社へのやる気や忠誠心のあるアピールにも繋がっているとも言えます。
ですが、働き方改革によって今、必要以上に早い出勤や残業は見直されつつあります。
さらに、自主的に早く待ち合わせ場所や会社に向かう場合ならともかく、強制的に時間外に出社をさせることが問題になっているって知っていますか?
「法内残業」・「法定時間外労働」…あなたの残業はどっちに当てはまる?
「先輩皆当たり前にしているし…」
「残業は嫌だけど、ちょっと我慢すればいいことだし…」
あなたはそんな気持ちで残業をしていませんか?
ですが、あなたがどんなタイプの「残業」をしているか理解をしていないまま残業をしているのは危険です。
なぜなら、残業とひとくちに言っても、
「法内残業」・「法定時間外労働」の2つの種類の残業があることは知っていますか?
意外と見落としがち。「法内残業」と「法定時間外労働」の違いは?
私たちが社会で働く上で、労働基準法というものが従業員を守ります。
この労働基準法では、残業や労働時間について規定がしっかりと定められているんです。
まず、法定時間外労働についてお話させていただきます。
法定労働時間は、1日の実労働時間を8時間で、1週間合計で40時間と記載し、定めています。
定時労働が基本であるとは言え、この40時間の中では「法内残業」なので、企業は労働基準法の中では規定を歪めているわけではないのです。意外に感じましたか?
ですが、この基準を超えた労働は「法定時間外労働」となり、企業の従業員に対する姿勢の見直し、またはその労働に見合った待遇を行う義務があるんです。
とはいえ、単純に「定時だから」という理由で法定労働時間内の残業を拒んだとしても、
取引先の納期に遅れをきたしたり、残業命令に反してしまうという結果になりかねません。
そのため法定時間外労働が義務で、当たり前だと感じていたり、暗黙のルールとして新入社員に強要することが会社内で常習化していたら注意が必要です。
170時間の残業代未払いで問題になったワタミの宅食ダイレクトでは、残業代未払いの上に移動の車のガソリン代や通信代も自腹ということで話題になりましたね。
仕事に慣れないうちだと思うように仕事が回せないですが、
そんな時上司や店長から早く覚えられるように時間を作ってもらえることは期待されているようで嬉しいことです。
ですが、自分より目上の人からのアドバイスは業務上、企業からの「命令」となってしまいます。
つまり、「残るように指示」されたと同義で残業命令になってしまうのです。
繰り返しになりますが、厚意で時間を作ってくれることはありがたいことです。
それでも、問題は通常業務で終わらない量やこなせない作業を振り分けることにあります。
もし、あなたも「居残り研修」を受けたとしたら、次に入ってくる後輩にも同じように「居残り研修」をする側になることも考えられるのです。
このように「終わるまで帰るなよ!」という明らかに横暴な時間外労働に他にも
「良かれと思って」などの厚意からの時間外労働もあなたの大切な時間を奪う原因となってしまうんです。
法定時間外労働ゼロの働き方をしたい!どうすればいいの?
タイムカードを切らせてから作業に当たらせたり、
店長や上司から「残ってでも仕事を終わらせろ」「明日の準備をしないと帰宅は認められない」
という要求を日常的にされてしまったら、意義を唱えない限り常習化していく場合が考えられます。
特に、経営が長い企業は創業時の取り組みをそのまま残していて、いまだに「昔からそうだから」と時間外労働を行っているという体験談も散見されます。
ですが、雇用契約や労働基準法に定めた法定労働時間を超えて勤務を要求した場合、
企業と労働組合が話し合いの上労使協定を結んでから、労働基準監督署に届け出なけばいけないルールがあります。
これは、労基法第36条に記されていますよ。
ですが、そうは言っても
厳密に時間外労働を取り締まっていくことは現実的に難しい場面があると思います。
タイムカードを切らせることは明らかに労働時間を短く見せているので問題になりますが、
上司から「残れ」「作業するべきだ」と言われてしまうと、職場の雰囲気もあるので、ハッキリ断ることは難しいですよね。
しかし、頭の中では妥協しても、せっかくの昼休みに頼まれるお使いなど、断りきれないけどのしかかってくる雑用は辛くはないですか?
時間外労働として問題にせず、社則や暗黙の了解として受け入れること自体は間違いではありません。
ですが、あまりに頼まれごとの頻度が高くなってしまったり、気持ちに負担を感じてしまっている場合は注意が必要です。
それは、あなたの仕事の生産性を落とすどころか精神的に強いストレスを受けている可能性があるためです。
楽しくない場合やおっくうなことを引き受け続けることは出来るだけ避けた方が気持ちが軽くなります。
新しいチャレンジや環境に身を置くことで解消出来ますので、今すぐトライする必要がありますよ。
コミュニケーションがしっかり取れる職場環境や、
時間内で収まる研修制度など、ワークライフバランスを保ちながら働ける方法や
あなたにマッチした働き方は必ず見つかります。
もしあなたが今すぐにでも一歩踏み出して、スムーズに定時退社が出来るようになれば、
・仕事終わりのアフター5で友人とご飯に行けたり
・見たかった映画をレイトショーで観に行けてリフレッシュ出来たり
・定時退社することで仕事にメリハリが出来て成果が上がって昇進出来たり
・残業の暗い気持ちがないから「最近明るいね!」と言われて自分にも自信が持てたり
そんな嬉しい実感が手に入るかもしれません。なので、悩んでいるならまずはほんの少し一歩を踏み出して、働き方そのものを見直してみると良いかもしれませんよ。そのために、キャリアアドバイザーを活用することもおすすめです。
キャリアアドバイザーのカウンセリングを通して、結果に繋がるポイントを見つけることが出来ますし、
・努力をしているのに結果が出ない
・思うようにならない
・自分にキャリアを変えることは無理だと諦めたくなる
ということを避けることも出来るはずです。
これからのキャリアやあなたの大切な時間をムダにしないためにも、出来ることから活用して、すぐにでも行動してくださいね。