コミュ力高い人はやってるかも?職場での「ミラーリング効果」とは
突然ですが、あなたは「ミラーリング効果」という言葉を聞いたことがありますか?
もしかすると恋愛の場面において耳にしたことがあるかもしれません。
「ミラーリング効果」とは、無意識のうちに好意を持っている相手の表情や動作などを真似てしまう現象のことを指します。
つまりミラーリング効果とは、相手と同じ動きを行うことで自分に対して親近感や信頼感を持ってもらいやすくなる心理的な効果があるのです。
例えば、親しい友人やカップル同士が食事の場面で、片方がドリンクを飲むともう片方も飲み物を飲み出すといった動作が見られることがあります。
相手とのコミュニケーションがうまく進んでいる場合、このミラーリングの動作が特に活発になると言われていますよ。
実は、このミラーリング効果は恋愛や友好的な目的以外にも
ビジネスシーンで意識的に活用することで職場の同僚や顧客とのコミュニケーションをもっと円滑に出来る可能性を持っています。
あなたは仕事でとっつきにくい上司に業務の報告するとき、取引先で初対面の相手と会話するとき、コミュニケーションに苦手意識を持ってしまうことはありますか?
もしかすると、そのような相手とのコミュニケーションにおいて「ミラーリング効果」が役に立つかもしれません。
もし現在、
・同僚と仕事のやり取りをするときに意思疎通が上手くいかない
・職場で先輩に好かれていないかも…と悩んでいる
このように職場でのコミュニケーションに不安を感じていたら「ミラーリング効果を活用した仕事でのコミュニケーション方法」についてお話いたしますので、ぜひ最後までチェックしてください。
ミラーリング効果を取り入れるメリットとは
先ほどお伝えしたようにミラーリング効果を活用すると、ミラーリングした相手も無意識のうちにあなたに親近感や信頼感を持つようになると言われています。
そこで、職場の上司や同僚とのコミュニケーションに「ミラーリング効果」を取り入れると
◎親近感や信頼感を得て好印象に繋がる
◎チームとしての仲間意識や連帯感が高まる
といった効果が見られる可能性がありますよ。
もしかすると、あなたの職場にいるいわゆる仕事の出来る上司は、この「ミラーリング効果」を取り入れているかもしれませんね。
そこで、次の項目で詳しいミラーリングの方法について紹介いたします!
ビジネスシーンで「ミラーリング効果」を活用する方法
では、実際にミラーリング効果はどのように使うのでしょうか?その詳しい活用方法についてお伝えいたします。
以下の3つの方法を紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■動作や表情を合わせる
動作を合わせるには、まず相手の行動を観察して
・相手が飲み物を飲んだら自分も飲む
・相手が資料を読み出したら自分も資料を手に取る
・相手がペンを手に取ったら自分もペンを持つ
など、わざとらしくならないように動作を合わせます。
この時、動作を真似るタイミングは少しずらすと自然ですよ。
また、表情を合わせるには、
相手が笑顔で話していたら自分も笑顔で話しを聞き、相手が真剣な表情の時は自分も真剣な表情をするよう意識してみてください。
そうすると、相手に共感性が伝わり親近感が生まれたり好印象に繋がることが期待できます。
■会話のテンポや声のトーンを合わせる
相手の会話のテンポを観察し、
話の展開が早い場合はそのテンポに合わせて相づちを入れたり、ゆっくりと話をする場合は長めにまを取ってゆっくり話すなど
相手のペースに合わせた会話を意識すると親近感が生まれやすいと言われています。
また、相手によって普段より自分の声のトーンを上げたり、反対に落ち着いた声でゆっくりと話すなど声のトーンや大きさを合わせることでさらに親近感が生まれやすくなるのでより効果的です。
■相手の言葉を繰り返す
会話の中で、相手の言葉やその一部をそのまま取り入れて応答することで、相手の話に関心を持ち真剣に聞いているという印象を与えやすくなります。
特に、話題のポイントになるキーワードをピックアップしたり相手の話を要約して反復すると相手への興味を示すことが出来るかもしれません。
上記のようなポイントを意識してコミュニケーションを図ることで会話が円滑に進み相手との親近感を深めることに繋がるはずです。
もし職場でコミュニケーションに不安や悩みがある場合はぜひ参考にしてみてくださいね。
ですが、そうは言っても、
・職場がコミュニケーション不足でいつも暗い雰囲気。やる気もなくしてしまう…
・仕事を円滑に進めるために自らコミュニケーションを取ろうとしても状況が改善されない
・職場でのコミュニケーションに関して上司に意見や提案をしても改善される見込みがない
という場合は、現在の環境を変えることを検討しても良いかもしれません。
あなたが問題解消のために行動を起こしても状況が変わらない環境では、長期的に見てもストレスを溜めやすく仕事のモチベーションが落ちていく可能性があります。
あなたの意見や価値観に合わない環境は抜け出して、あなたに合った環境を見つけることで現状の不満やモヤモヤは軽くなるはずですよ。
周りの環境が原因でモチベーションが上がらないと感じているならば、もっとあなたの意見に目を向けてくれる場所を見つけるために行動してみてくださいね。
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ミラーリング効果を活用する注意点
これまでミラーリング効果のメリットと活用方法についてお伝えいたしましたが、実践する際には注意点もあります。
それは、必要以上に真似をしてミラーリングを行った相手が気分を害さないように気を付けることです。
もし相手が真似されることに不快感を抱いた場合、逆効果となって信頼を失うことになりかねません。
他にも髪を触ったり足を組むといった動作は、状況によっては適さないことが多いでしょう。
そのため過度にミラーリング効果を使ったり、意識しすぎて相手が違和感を覚えるような動作は控えてくださいね。
あくまでも相手との会話を重視して、距離を近づける手段として試してみることをおすすめします。
ですが、もしあなたが
「円滑なコミュニケーションどころか、上司と話そうとしても全く相手にされない」
「ミラーリング効果を使っても周りとのコミュニケーションが上手くいかないし、職場では同僚から無視されることが多い」
など会話以前の問題があり、職場でストレスや不満を感じていたら、まずは親しい友人や家族に相談して一人では抱え込まないようにすることが大事ですよ。
もし上司に相談しても詳しいアドバイスがもらえず問題の改善が見込めない場合は、思い切って環境を変えることで解決するかもしれません。
現時点で仕事のやり方や職場環境について誰かに話を聞いてほしいと感じていたら、あなたに合った解決策を見つけるためにまずは相談してみてくださいね。
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苦手な相手との会話で意識したい「ミラーリング効果」のポイント
ところで、あなたは会社や取引先などでコミュニケーションを取った相手になんとなく苦手意識を感じてしまうことはありますか?
働いていれば様々な価値観の人に出会うので
中には「意見が合わないな」「話が噛み合わないな」と感じる相手もいるかもしれません。
しかしそのような感情は自然と相手にも伝わってしまうものです。
そこで仕事のために苦手と感じる相手と信頼関係を築き親睦を深めたいという場合は「ミラーリング効果」を試してみてください。
前述したように、会話中の相手の動作や表情をよく観察して真似することが大事ですが
その中で相手とあなたの共通点を見つけることがポイントですよ。
無意識に相手に同調や共感を伝えることが出来れば、相手もしだいに心を開いて共通の趣味や話のネタが見つかるかもしれません。
このように「ミラーリング効果」を活用して苦手な相手からの信頼感を得るきっかけに繋げてみてくださいね。
ですが、そうは言っても、、、
もしあなたが現在、職場で苦手な相手とのコミュニケーションに精神的苦痛やストレスを強く感じたり、職場で相手の態度や言動が気になって憂鬱な気分が続くのであれば、業務やあなたの心身に影響が出る前に信頼できる相手に現状について相談してみてくださいね。
また、仕事のストレスを上手くコントロール出来ず気分が大きく落ち込んでしまったり悩みや心配事を周囲に相談しにくいと感じていたら
カウンセラーなどのプロに相談してみることも有効な手段の一つです。
もし誰かに相談して現状を見直してみても、あなたがこの先も今の環境で働き続けることが難しいと感じた場合には、早めにあなたに合った環境を見つけることをおすすめします。
苦手な相手とも友好関係を築くために行動することは働く上で大切なことですが、それによってメンタルへの負担が大きくなると心身の不調に繋がりかねません。
もっとストレスや不安なく働けるように、あなたに合った環境を見つけるプロに話してみることも検討してみてくださいね。
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