20代の現代社会の働きにくさの正体は「ミルグラム実験」のせい?
あなたは今、働いている会社が合わないと感じながらも転職する決心がつかない…そんな状況ではありませんか?
なぜあなたは現在働いている会社が
あなたに合っていないという自覚があっても
なかなか会社を辞めることができないのでしょうか?
そこには、ある心理状態が関わっているかもしれません。
それは、人間の服従の心理に関するものです。
あなたは「ミルグラム実験」について聞いたことがありますか?
その実験結果の恐ろしさについて解説してまいりますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
ミルグラム実験とは?
「ミルグラム実験」とは、1963年にイエール大学の心理学者スタンレー・ミルグラムが行った「人間の服従」に関する実験です。
これは「アイヒマン実験」とも呼ばれています。
この実験の内容は、被験者が生徒役となり
教師役である権威者の命令で執行を促されたときに、被験者はどれだけ服従し
他人に電気ショックを与えられるか(実際には電気ショックは流していない)という実験です。
具体的に説明すると、15Vから450Vまでの
電圧が流れるボタンが30個あり、
被験者は15Vずつ電圧を上げるよう指示されます。
電圧を上げていくと、被験者にはあらかじめ録音されていた生徒の絶叫が聞こえ、
苦しんでいるふりをしている人間の姿も確認できます…。
さて、あなたはこの実験の結果でどのくらいの人が権威者の指示に従い続けたと思いますか?
実験の結果、65%の人が最後まで指示に従いボタンを押し続けたといいます。
450Vとは命の危機に瀕する強さの電気ショックですが、たとえ暴力や犯罪を嫌っている人でも
権威者に命令された場合、ためらいもなく行動してしまうことがあるということがこの実験を通して明らかになりました。
あなたはもし自分が同じ立場でも絶対にボタンを押さないと言い切れますか?
この実験のように権力のある人間から指示された場合、あなたも自分の意思に反した行動を取ってしまうかもしれません。
しかし、これは命の危険にかかわる苦痛を
他人に与えているという状況に気づけないほど
正常な精神状態ではなくなっているということです。
このような状況は職場という閉鎖的な場面でも
起こりうるとあなたは考えたことがありますか?
職場の異常に気づけなかったら危険
ミルグラム実験のように、
自分よりも権力のある人間によって
その環境が支配されている場合、
無意識のうちに従ってしまうことがあるかもしれません。
例えば、
もしあなたがいわゆるブラック企業に勤めていても
その会社のルールに従うことは「当たり前」なのだ
と言い聞かせ、会社を辞めたい気持ちを抑えて働き続けてしまう可能性があるのです。
そしていつしか
他の社員に迷惑をかけたらダメだという
同調圧力によって自分の意見を言えなくなってしまうかもしれません。
ですが、もしこのような職場で働き続けると、
正しい判断ができない精神状態になり
あなた自身の精神的な苦痛やストレスにも気づかなくなってしまう可能性も考えられます。
ですので、もしあなたが今働いている職場に対して
不満や疑問を抱いていたり、
上司の圧を感じて意見ができない場合は、
早めに環境を変える必要があるかもしれません。
あなたが自分を見失うことなく働ける環境を見つけるために、前向きに行動してみてることが大事ですよ。
また、もし職場に対する不満や疑問を
家族や周りの友人に話しても解決することが難しければ、キャリアアドバイザーに相談することをおすすめいたします。
まずはあなたが今仕事で抱える問題や悩みを相談してみるだけでも構いませんので
あなたがもっと自分の意見を気軽に言える環境を見つけるために行動してみてくださいね。
冒頭でお話したように、あなたが会社を辞めることができないのは、あなたのせいではなくその環境のせいかもしれません。
あなたの将来とあなた自身の健康のために、ぜひ早めに決断をしてみてください!