「キャリサポ」豆知識

20代、職場で「ラチェット効果」が現れるケースとは

コラム

2024年が明けてから早々、様々な事件や事例がありましたよね。
増税にまだまだ続く円安など…日常のちょっとした楽しみを節制することは辛いもの。

あなたの生活への影響はいかがでしょうか？
普段の食生活に欠かせないもので保存が可能なものであれば
値上げ前に買いだめしておこうと考えるかもしれません。

多少の値上げなら…と思っていても、
長期的に見ると以前の出費より上回ってしまうことが予想されます。

景気が回復しない一方で物価はどんどん上昇していく状況が続くとこのような商品の値上げに伴い自分の生活水準を見直さなければいけない、とあなたも危機感があるかもしれません。

しかし、そうは言っても、
日常的に消費していたものを突然セーブして暮らすのはなかなか難しいものです。

このような状況を表す言葉に「ラチェット効果」というものがありますが、あなたは耳にしたことがありますか？

「ラチェット」とは「歯止め」を意味しており、景気の後退により所得が減っても貯蓄を取り崩すなどして、
しばらくの間、生活水準を維持しようとする現象を意味します。

もともとはアメリカの経済学者デューゼンベリー氏が提唱した行動経済学の用語の一つですが、
実は、この「ラチェット効果」があなたの働き方にも関係しているかもしれません。

例えば、このようなケースが挙げられます。それは、、、

職場で「ラチェット効果」が現れるケースとは

一般的に、仕事や人事の領域で「ラチェット効果」が現れる状況には以下のようなケースが考えられます。

▲成果主義を導入している企業に勤めている場合
個人で目標設定をして目標を達成していくほど、
その最低ラインが引き上がりさらに高い目標を課せられてしまう状況です。

この場合、現状より高い目標を課されないように仕事を制限してしまうため、結論として組織全体のパフォーマンスが低下してしまうのです。

このような「ラチェット効果」の状況を打破する方法としては、数値に表せない「定性目標」を設定することが効果的だと言われていますよ。

景気が回復しない一方で物価はどんどん上昇していく状況が続くとこのような商品の値上げに伴い自分の生活水準を見直さなければいけない、とあなたも危機感があるかもしれません。

ですが、「ラチェット効果」により仕事にセーブをかけることは、あなたが自身のことを守ろうとする行動だと捉えられるため、
もしかすると企業の評価方法に不満を感じている状態と言えるかもしれません。

もしあなたが、
「高すぎる設定目標のせいで成果を上げることに精神的ストレスを感じている」
「これ以上目標が高くならないように仕事を控えるようになった」
このように精神的に思い詰めてしまうような働き方を強いられたり自身の成長に制限をかけるような働き方をしていたら、もっとあなたにふさわしい環境を見つけることも一つの手です。

成果までの過程にも評価を設けている企業や
個人で目標を設定してあなた自身の裁量を持って働ける環境であれば、今以上に成長していけるはずですよ。

あなたのキャリアの可能性を狭めてしまう環境は一刻も早く離れて、もっとのびのびと働ける環境を見つけることを検討してみてくださいね。
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