理想のパートナーと企業はモラハラ紙一重?
「女性なら、結婚したら家事全部するのが当たり前だよね」
「男性なら絶対正社員。年収800万円以下なんてありえないでしょ」
男子だから…女子だから…と残念ながら、モラハラの話題は尽きません。性別や境遇に左右されずに多様性を尊重出来る社会づくりが理想です。ですが、なかなか「~なら当たり前」「~なのは当然でしょ」というのは伝統的な部分もあるので、根強く社会に浸透してしまっている部分もありますね。
ですが、この「~なのは当たり前」というモラハラ的な視点は、キャリアアップ転職やキャリアチェンジ転職の「求職者側」にも多く見られているって知っていますか?
高望み?当たり前?転職のハードルを上げる理由は
「未経験職種ですが、年収は最低でも350万円はないと無理なんですが?」
「有給休暇はすぐ取れますか?」
「20年卒ですが21年卒として入社させてくれますか?」
「研修制度があるって聞いたんですけど、その期間も給与とか正社員と同じ待遇?」
「研修制度?そんなの企業側が働いてもらう側にしてあげるのが当然でしょ」
実は、企業とマッチングする前の転職エージェントとのカウンセリングで、求職者側からこんな要望はよく耳にするんです。
転職エージェントは企業と適性や傾向が似通う求職者を繋ぐ役割をしていますが、「企業にはこれくらい求めて当たり前」という認識は厄介です。なぜなら、要望が高ければ高いほど、提案出来る可能性や選択肢はどうしても減ってしまいますから。
求職者にとって当たり前の待遇も、あくまで新卒やスキルのある前提の待遇の可能性もあるので、求める理想と自分の現在のスキルとをしっかり分離して考える必要があるんです。
「え?それじゃあ転職エージェントを活用する意味なくない?」と感じましたか?
実は転職エージェントと言っても、活用が向いている人と向かない人は存在します。
転職エージェントのデメリットは?転職エージェント活用が向かない人は?
転職エージェントは便利だけど、、、、そうは言っても、全ての人が理想的に活用出来るというわけではありません。
そもそもどんなに便利なサービスや神アプリでも、人によって苦手に感じたり、合わなかったという口コミもありますよね。
転職エージェントももちろん、活用することに向いている人と向いていない人がいます。
転職エージェントの活用に向いていない人は、こんな4つの項目に当てはまりやすいです。
それは、
◎具体的なキャリアのステップアップのプランが自分で出来ている人
自分でプランを立てている場合、転職エージェントの提案に納得出来ず、結局自己エントリーで完結させてしまう場合も。
カウンセリングからあなたの特性や、向いている職種を絞る必要がない場合は、転職エージェントのサポートが結果的に不要になるかもしれません。
◎スタートアップの中小・ベンチャー企業で働きたいと思っている人
スタートアップやベンチャー企業は求人募集にかかる経費を抑えるため、キャリアアドバイザーと提携していない傾向が高いです。
ですので、もしあなたがイチからスタートアップ企業やベンチャー企業でキャリアを形成したいと考えている場合は、自主応募でアプローチすることが成功の鍵を握りますよ。
◎地域に密着した企業で働きたい人
地域に密着していたり、ある程度企業として長く稼働している会社は魅力的ですよね。もし、そんな企業を選びたいと考えてる場合は、ハローワークをチェックすることも大切です。
もちろん、転職エージェントも活用することも間違いではありませんが、併せてチェックしてみてくださいね。
◎知名度のある企業に応募したい人
もし、知名度が高く、社会的にも認知されているレベルであるなら、転職エージェントのサポートを受ける必要がない企業とも言えます。
それは、就職希望者が多いためです。
なので、転職エージェントを活用しようとする姿勢が企業としても薄いのです。
あなたがもし、世界ではばたく日本の企業や外資系の企業でキャリアを積みたいと考えているなら、まずは企業の運営するオフィシャルサイトから求人情報をチェックすることを忘れてはいけません。
転職エージェントを活用したら、絶対就職出来る?
結論から言うと、転職エージェントからキャリアサポートを受けたからと言って、100%転職・就職を確約出来るわけではありません。確率もあくまで平均なので、全ての人にあてはまるわけではないのです。
なぜなら、転職するために必要な知識や選考対策をしても、転職エージェントはあくまでサポートに過ぎないためです。
もしあなたがエントリーする企業に対して熱意や、達成したいキャリアアップがあるのなら、それを企業に伝えることに全力を出さなければいけません。
いくら転職エージェントが企業にあなたの良さをアプローチしても、あなたの熱意が最後に決め手になります。
仮に、あなたが同じ企業の面接官だとしたら、企業の掲げる目標や理念に対して、熱意とやる気のある仕事仲間が魅力に感じますよね?
ですので、どれだけマッチングしている企業だとしても、向き合い方によって結果が左右されるということを忘れないでくださいね!
転職エージェントを活用しなかったらどうなるの?
当然ですが、キャリアアップ転職・キャリアチェンジ転職に成功している全ての求職者が転職エージェントを活用しているわけではありません。
職種や実績によって、結果は変わりますし、状況も作用します。
ですが、もしあなたが転職1回目だったら、どんなステップを踏んで企業にアプローチするか不安になると思います。
逆に、3回、4回と転職を続けることでも転職回数にフィットしたアプローチをしないければ、4回目、5回目の転職は成功しない可能性もあります。
ひとりで悩み、解決することを正しいと感じている場合を除いては、ほとんどの場合転職活動をしていると不安になりますし、アドバイスが欲しいと思う傾向があります。
なぜなら、面接で失敗したとしても企業から「志望理由がいまいちでした」というようなフィードバックはありません。
さらに言えば、転職回数が上がるにつれて、面接まで進むことが難しい場合も考えられるのです。
そんな時、自分では同じ角度しか見れなかった問題を、転職エージェントの客観的な視点で解析したり、分析することで得られた情報があれば、トライ&エラーとして前向きに活用することが出来るようになります。
転職エージェントを使う・使わないは自由ですが、費用がかからないのなら、自己エントリーと併せて活用しないデメリットは特にありませんよね。
いくら前向きに仕事をしていても、このご時世、働き方に不安を感じる人は残念ながら増えています。
毎日の仕事に追われて、仕事で忙しくしていると
キャリアアップ転職・キャリアチェンジ転職をしたくても
「もう少し落ち着いてから転職活動を始めよう」
「今は動くときじゃない」等々、
アクションすることを見送りがちです。
もちろん、行動を起こす・起こさないに正解はなく、その時々のあなたの直感を意識することが第一です。
ですが、タイミングを待つ人がいればいるほど、動き出す時期が重なってしまうと競争率が高くなることだけは、忘れてはいけません。
もしあなたが、現状の働き方に満足がいかなかったり、
人間関係的に馴染めない企業にこの先定年まで働くことに不安しかなかったり、
毎日のノルマに追われて休日でも疲れを取ることに精いっぱいな現状を変えたいと思ったのなら、今日からでも出来る行動をしてくださいね。