【20代】契約社員から正社員への転職を目指す場合のよくある質問

Q.契約社員として勤務していますが、正社員への転職を目指しています。契約社員と正社員の働き方にはどんな違いがありますか?
A.以下のような違いがあります。
〈雇用期間〉
契約社員は、企業と有期労働契約を結んでおり、労働基準法で1回の契約につき雇用契約は最長3年と定められています。
契約期間満了前に、企業と契約社員の合意のもと契約更新が可能です。
一方で正社員は、企業と無期雇用契約を結んでおり雇用期間の定めがないので基本的に定年まで働けます。

〈転勤の有無〉
契約社員は、原則として転勤がなく勤務地が変更になることはありません。
一方で正社員は、異動や転勤の可能性があります。

〈勤務時間・勤務日数〉
原則的には契約社員と正社員では変わらないケースが多いでしょう。
契約内容によっては、契約社員は時短勤務や週4勤務などが可能となる場合もあります。

〈休日・休暇〉
契約社員や正社員にかかわらず、休日・休暇は同様の条件で付与されます。
所定労働日の一定条件を満たせば、同じ日数の有給休暇がもらえます。

〈雇用主〉
契約社員と正社員のどちらも、勤務先の企業に直接雇用されます。

〈給与・賞与〉
給与形態は月給制が大半ですが、契約社員に限り年俸制や時給制を採用している企業もあります。
また、企業によって賞与の有無は異なり、
契約社員の場合は、「支給なし」もしくは「正社員より支給額が少ない」という場合もあります。

〈退職金〉
企業によって退職金制度の有無は異なります。
退職金制度がある企業の場合、適用対象は正社員のみで契約社員には適用されないケースもあります。

〈昇進・昇給〉
契約社員の場合、労働契約上、契約期間満了まで昇進・昇給は原則ありません。
一方で正社員の場合、評価に応じて昇進・昇給の可能性があります。

〈社会保険〉
社会保険は、一定の条件を満たしていれば契約社員も加入することになります。

〈福利厚生〉
企業によって福利厚生の有無は異なりますが、契約社員は支給の対象外となる場合もあります。

〈解雇予告〉
労働基準法により、企業は解雇する場合「30日前」に予告する必要があり、解雇予告は正社員も契約社員も同様に適用されます。
契約社員でも、やむを得ない事由がない限り企業が契約期間中に解雇することは法律で認められていません。

契約社員と正社員の働き方には上記のような差があり、正社員であればより多くの待遇を受けられるでしょう。

Q.20代で契約社員から正社員を目指すには、どんな方法がありますか?
A.主に以下のような方法があります。
・正社員登用制度を利用する
・ハローワークを利用する
・転職サイトを利用する
・転職エージェントサービスを利用する

勤め先の企業に正社員登用制度がある場合、
条件を満たせば正社員になれる可能性があります。
まずは具体的な登用人数や登用条件を確認してみましょう。

また、正社員登用制度を利用する際は、
直属の上司の推薦を経て、正社員登用試験を受けるのが一般的です。
試験内容は、「面接のみ」もしくは「面接と筆記試験」を行う場合があるでしょう。

※正社員登用制度とは、非正規雇用の労働者が正社員への雇用転換を行う制度のことです。

Q.契約社員として勤務しています。先月2回目の正社員登用試験を受けましたが、再び落ちてしまいました。諦めて別の企業で正社員を目指した方が良いでしょうか?
A.思い切って別の企業で正社員への転職を目指しても良いかもしれません。
もしかすると、現職の企業が求める正社員の人物像とマッチしていない可能性があります。
現職以外でもあなたのスキルや経験を活かして正社員として働ける環境はあるはずなので、
もっとあなたに合った企業を見つけるためにアクションを起こしてみるのも選択の一つです。

Q.現在20代で契約社員として働いています。5年以上働くと正社員になれると聞きましたが、本当ですか?
A.企業によっては正社員になることが可能です。
同じ会社で契約社員としての有期契約期間が通算5年を超えた場合、申し出れば「無期労働契約」に切り替えることができます。
労働契約法によって定められているため、企業はこれを拒否することができません。

ただし、無期労働契約に切り替えても正社員になれるとは限りません。
雇用期間以外の条件面は、有期労働契約の条件のままな企業も少なくないので、企業の労働契約の内容を確認してみると良いでしょう。

Q.20代で契約社員として働いています。これから正社員になるとしたら働くメリットはどんなものですか?
A.一般的に以下のようなメリットがあるとされています。
・収入が安定しており、企業によってはボーナスや昇給がある
・雇用が安定している
・福利厚生が充実している
・社会的信用が厚く、住宅ローンやカードなどの審査に通りやすい
・企業によっては退職金制度がある
・年金支給額が多い

また、正社員として働いた場合、厚生年金に加入できるので非正規雇用の労働者が加入する国民年金よりも支給額を多く受け取ることができます。

Q.20代で契約社員として働いていますが、これから正社員として働くデメリットはありますか?
A.一般的に以下のようなデメリットがあるとされています。
・仕事に対する責任が重い
・企業によっては、転勤や異動の可能性がある
・残業や休日出勤を求められる場合がある
・企業によっては副業が禁止されている

また、基本的に会社から異動や転勤の命令が出た場合は、いずれも規則によって従うことが前提です。
異動や転勤を望まない場合は、企業選びの際にきちんとリサーチすることが大事ですよ。

Q.契約社員として勤務しています。面接時に「1年後は正社員になれる」と約束をして採用されましたが、2年目も派遣社員として再契約になりました。口約束だったため、内容を確認できる書類はありません。現在新たに転職活動中ですが、正社員への転職で気を付けるべきことはありますか?
A.転職活動を始める前に、自己分析とキャリアの棚卸しを徹底することです。
正社員登用に関しては、契約に関して明記した書類がない限り確実ではありません。
これから正社員に向けて転職活動を行うなら、
あなたに合った環境を見つけるために、
まずは自己分析とキャリアの棚卸し析をして現状を把握することが重要です。

特に、キャリア採用でライバルとなる他の求職者の中には経験者もいるため、
転職に詳しいプロに相談してサポートを受けながら進める方法もおすすめですよ。

Q.契約社員から正社員への転職活動を成功させるために、面接時に注意すべきポイントはありますか?
A.以下の2つのポイントをチェックしてみてくださいね。
・「なぜ契約社員として働いているのか」を説明できるようにしておく
・正社員として働くためのビジネススキルがあることをアピールする

「●●のために勉強をしていた」「家庭の事情や生活のためにやむを得ず」など、
契約社員としての働き方を選んだ理由をきちんと説明できるようにしておくことが大事ですよ。
「なんとなく」といった理由はマイナスな印象なのでNGです。

また、卒業して3年以上経っている場合、同じ年数を働いた経験のある人材と比べられてしまう可能性もあります。
そのため、正社員の経験がなくても契約社員として働き学んだことや、応募企業で活かせるスキルや経験を積極的にアピールすると評価に繋がるでしょう。

他にも、企業側としてもコストをかけて採用してすぐ離職されてしまうことは避けたいので、
正社員に転職したら「長く働きたいという意欲」をアピールすると好印象を与えることができるはずです。

Q.契約社員として勤務していますが、もっと仕事の幅を広げたいと思い正社員を目指しています。転職活動を始める際に、まずやるべきことはありますか?
A.将来のキャリアビジョンを明確にしておくことです。
あなたの現状や転職後の目標によっては、
契約社員のままのほうが理想を実現しやすい場合もあります。
本当に正社員に転職するのがベストなのかを考えて
まずはあなたの将来のキャリアビジョンを具体的に想像することが大事ですよ。
そのために、転職に詳しい第三者の意見も参考にしてみると後悔のない選択ができるでしょう。

就職に詳しいプロは、ヒアリングを通してあなたの希望条件を考慮しつつ、客観的な視点からあなたの希望に沿った選択肢を提案することが可能です。
少しでも希望条件を妥協せずに転職を成功させたいと思うならば、プロを味方にして進める方法も検討してみてくださいね。
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