転職時の年俸制と月給制についてよくある質問

Q.給与が年俸制で支給される会社に転職を考えています。月給制との違いは何ですか?
A.年俸制は1年間の給与額が確定しているという違いがあります。

【年俸制】
「1年単位で給与総額を決定し、分割して給与が支払われる給与形態のこと」
年俸制では1年ごとに更改・合意の上で給与額が決定されますので、評価対象など評価制度の詳細を確認しておくと良いでしょう。
また、ボーナスの有無や支給方法は会社によって異なりますので、こちらも確認しておくことをおすすめします。
〈例〉
・ボーナスがあらかじめ年報に含まれている場合
→給与総額を12分割して毎月支給
・業績に応じて年俸とは別でボーナスが支給される場合
→給与総額を14~16分割して毎月+夏季と冬季の賞与として支給

【月給制】
「月単位で基本給が決まり、一定に支払われる給与形態のこと」
月給制では、1年間の給与額は確定していません。
一般的に月の基本給に一定の手当がつき、会社の業績や個人の成績に応じて夏季・冬季のボーナスが支給されます。

Q.年俸制の企業で働くメリットはありますか?
A.一般的に以下のようなメリットがあるとされています。
・個々の能力や業績が給与に反映されやすい
・年間で支払われる金額が決まっているため、収入の見通しが立つ

年俸制は「成果主義型」の給与体系と言われており
年齢や勤続年数を問わず自分の実力で収入アップを目指せるでしょう。

Q.年俸制の企業で働くデメリットはありますか?
A.一般的に以下のようなデメリットがあるとされています。
・成果次第で年俸が減額してしまう可能性がある
・成果が給与に反映されるのは翌年となる

年俸制では、年俸額の増額が見込める一方、減額してしまう可能性もあります。
また、どれだけ成果を挙げても直近の賞与の金額は変わらず給与に反映されるのは翌年となりますので、その点は事前に確認しておきましょう。

Q.年俸制の企業で働くのに向いている人はどんな人ですか?
A.一般的に以下のような人が向いていると言えるでしょう。
・若いうちから実力を評価されたいと考える人
・成果を上げて収入アップを目指したい人
・年間の見通しを立ててマネープランを組みたい人

年齢や勤続年数にかかわらず、あなたのスキルや実績を評価されて収入を得たいと考えている場合は年俸制の企業を検討してみると良いでしょう。

Q.月給制の企業で働くメリットはありますか?
A.一般的に以下のようなメリットがあります。
・毎月必ず基本給が支払われるため、安定した給与を得られる
・年齢や勤務年数が給与に反映されやすい

企業によって違いはありますが、一般的に月給制の場合は、同じ企業で長く勤めるほど給与アップを期待できるでしょう。

Q.月給制の企業で働くデメリットはありますか?
A.成果に応じた給与の増額が起こりにくいことです。
月給制は、成果に応じた年収アップに繋がりにくい場合があります。
そのため、収入以外に仕事のやりがいを見つけてモチベーションを保つことが大事です。

Q.年俸制ではなく月給制の企業で働くのに向いている人はどんな人ですか?
A.一般的に以下のような人が向いているでしょう。
・毎月安定した給与を得たい人
・同じ会社に長く勤めたいと考えている人
・将来的なライフプランを立てたい人

また月給制の場合、企業によっては年齢や勤務年数が給与に反映されやすく、同じ会社で長く勤務するほど将来的に収入が増えることが予想できます。
そのため、長期的に見て収入の目処が立てやすくライフプランをイメージしやすいと言えるでしょう。

Q.月給制から年俸制の会社に転職するのですが、前職の実績も給与の評価に影響しますか?
A.はい、影響する可能性があります。
一般的に中途採用では、給与額の評価基準に個人のスキルや前職での実績なども考慮される場合がありますので、面接時に直接質問するか雇用契約書を確認してみましょう。

Q.年俸制の会社に転職しましたが、別に残業代が支払われますか?
A.まずは会社の就業規則で、年俸額に残業代が含まれているかどうかを確認しましょう。
また、基本的に労働基準法により、企業は年俸とは別に残業代を支払うことが義務付けられています。
もし年俸に残業代を含めて支給される場合でも、規定の残業時間を超えて残業した場合、会社は追加で残業代を支払わなければいけません。

ですので、あらかじめ残業代が含まれている場合は
「年間で何時間分の残業代が含まれているか」
「残業時間を超えた場合に別途で全額支給されるのか」
を確認して、欠けている点や不明な点があれば人事担当者に問い合わせましょう。

Q.現在、年俸制の会社に勤めていますが、更改時に給与額が大幅に減額されてしまいました。この場合はどうしたら良いですか?
A.提示された金額で納得いかない場合は会社に交渉してみましょう。
原則として、年俸額は企業と社員の合意のもとで決定する必要がありますので、企業が一方的に給与額を決めることは認められません。

もし企業に交渉しても解決できない場合は、労働基準監督署などに相談すると良いでしょう。

Q.年俸制の会社に転職しましたが、業績不振により契約時より年俸を減額されることになりました。この場合、同意しなくてはいけませんか?
A.必ずしも同意する必要はありません。
年俸制では、あらかじめ双方の同意のもと
年間の給与額について契約を結んでいるため
原則として社員の同意を得ずに減額することは認められません。

もし会社から同意するよう強要された場合は、労働基準監督署などに相談しましょう。

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