採用ページが定着につながらないのはなぜか

採用はできた。
人も入った。
それなのに、定着しない。

この状況も、決して珍しいものではありません。

多くの場合、
その原因は次のように整理されます。

どれも間違いではありません。
ただ、それだけでは説明できないケースも多くあります。

採用と定着が、切り離されている

多くの職場では、
採用と定着が、別のものとして扱われています。

  • ・採用は採用のフェーズ
  • ・定着は現場や育成のフェーズ

こうして役割が分かれた結果、
採用ページは「応募前に一度見るもの」になり、
採用合格後や勤務開始後には、
参照されなくなっていきます。

採用時に語られた説明は、残らない

採用の場では、

  • ・どんな考え方の職場か
  • ・何を大切にしているか
  • ・どこが合わない可能性があるか

といった説明が、
口頭で語られることが多くあります。

ただ、その説明は、
その場で終わります。

文字として残らず、
後から立ち返れる形にもなっていません。

定着の段階で、説明は再現されない

勤務が始まってから、

  • ・「聞いていた話と違う」
  • ・「そんなつもりではなかった」

というズレが生まれると、
定着の問題として扱われます。

ですが多くの場合、
問題は新しく生まれたのではなく、

採用時に語られた説明が、
再現されなかっただけ
です。

説明を、人が背負い続ける構造

採用ページに考え方が残っていない場合、
説明は、その都度「人」が担うことになります。

  • ・面接した人
  • ・現場で受け入れた人
  • ・フォローに入った人

それぞれが、
同じ説明をしているつもりでも、
同じ内容・同じ温度感になるとは限りません。

その結果、

  • ・伝わり方に差が出る
  • ・期待値が少しずつ変わる
  • ・違和感が積み重なる

これが、定着につながらない一因になります。

定着は「勤務開始後」だけの問題ではない

定着は、
勤務開始後だけの問題ではありません。

応募前に何を期待し、
採用合格時に何を理解し、
勤務開始後に何を現実として受け取るか。

この流れが、
同じ前提でつながっていないと、
定着は続きません。

採用ページが果たすべき時間軸の役割

採用ページが担うべきなのは、

  • ・採用のための説明
    ではなく
  • ・採用から定着までを支える参照点

です。

応募前も、
採用合格後も、
勤務開始後も。

同じ考え方を、
同じ内容・同じ温度感で
確認できる場所があるかどうか。

定着しないのは、ページが使われていないから

採用ページがあっても、

  • ・応募前にしか見られない
  • ・面接後は参照されない
  • ・勤務開始後には存在を忘れられる

この状態では、
定着につながることはありません。

問題は、
ページの有無ではなく、
採用の時間軸を支える拠点として
使われていないこと
です。

採用ページは「定着を支える採用拠点」になっているか

採用ページは、

採用のための資料ではなく、
採用合格後・勤務開始後も含めて、
判断と納得を支え続ける 採用拠点 です。

その役割を果たしているかどうかが、
定着につながるかどうかを分けます。

この話の前提にある考え方

ここで書いた内容は、
定着に関する一側面にすぎません。

  • ・なぜ採用は「一度きり」ではないのか
  • ・なぜ説明を残す必要があるのか
  • ・なぜ採用ページを「採用拠点」と呼ぶのか

これらの前提となる考え方は、
中核となるコラムで整理しています。

採用ページとは何か/採用拠点という考え方についてはこちら ⇒

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