採用ページは用意している。
仕事内容も書いている。
条件も整理している。
それでも、ミスマッチが起きる。
この状況は、決して珍しいものではありません。
多くの場合、
「情報が足りなかったのではないか」
という結論に行き着きます。
ですが、本当の原因は、そこではありません。
採用ページに書かれているのは、多くの場合、
といった事実情報です。
もちろん、これらは必要です。
ただし、それらは 採用ページの役割ではありません。
本来これらは、
求人ページが担う情報です。
この違いに気づかないまま採用ページを作ると、
多くの職場が、無意識のうちに同じ罠に陥ります。
業務内容も条件も書いている。
必要な情報は揃っている。
そう思っているからこそ、
ミスマッチの原因が見えにくくなります。
問題は、
何が書かれているかではありません。
その情報を、どんな基準で判断してほしいのか。
そこが示されていないことです。
判断軸が示されていない状態では、
求職者は自分なりの基準で情報を読み取ります。
それぞれが、
違う前提で「納得」してしまう。
この時点では、
まだ問題は表に出ません。
ズレが表面化するのは、
採用合格後や、勤務開始後になってからです。
ここで初めて、
「ミスマッチだった」という言葉が使われます。
ミスマッチが起きたあと、
「もっと詳しく説明しておけばよかった」
と振り返ることがあります。
ですが、
情報を増やすことが解決になるとは限りません。
判断軸が共有されていないまま情報だけが増えると、
解釈の幅は、むしろ広がります。
問題は、
説明の量ではなく、
判断の前提がどこにも残っていないことです。
判断軸が言語として残っていない場合、
その都度、
が、判断を背負うことになります。
同じ説明をしているつもりでも、
同じ判断が再現されるとは限りません。
これが、
ミスマッチが繰り返される構造です。
採用ページが担うべき役割は、
情報を並べることではありません。
この職場で働くかどうかを、
本人が判断できる状態をつくることです。
これらを、
応募前だけでなく、
採用合格後・勤務開始後も含めて、
同じ内容・同じ温度感で伝え続ける。
ミスマッチを減らすとは、
「合う人を増やす」ことではありません。
合わない人が、
自分で違和感に気づける状態をつくることです。
その判断を支える場所がなければ、
納得は続きません。
採用ページは、
単なる情報置き場ではありません。
採用に関する判断が集約され、
言語として残り、
いつでも立ち返れる「採用拠点」として
機能して初めて、
ミスマッチは構造的に減らせます。
ここで書いた内容は、
ミスマッチの一側面にすぎません。
これらの前提となる考え方は、
中核となるコラムで整理しています。