採用活動をページ単体で考えることの限界

まず、求人ページを作る。

仕事内容を書く。
勤務時間や条件を書く。
応募してもらうために、
少しでも分かりやすく整える。

そして、
せっかくだからと思って、
職場の雰囲気や考え方も書き足す。

この流れは、
とても自然です。

「ちゃんと書いたはずなのに、うまくいかない」

求人ページに、
条件も、雰囲気も、考え方も盛り込んだ。

それなのに、

  • ・応募は思ったほど集まらない
  • ・合わない人が来る
  • ・説明が伝わっていない気がする

このとき、多くの職場で
こう感じます。

「ちゃんと書いたはずなのに」

起きているのは、書き方の問題ではない

ここで起きているのは、
文章が下手だからでも、
熱量が足りないからでもありません。

原因はもっと単純で、
役割の違うものを同じページに入れていることです。

求人ページが担っている役割

求人ページは、
条件を把握するためのページです。

  • ・勤務時間
  • ・給与
  • ・勤務地
  • ・募集要件

これらを見て、
応募するかどうかを
素早く判断するためのものです。

求人ページは、
読者の判断を速くすることで
「集まりやすさ」をつくっています。

そこに「雰囲気」や「考え方」を入れると起きること

求人ページの途中に、

  • ・職場の雰囲気
  • ・大切にしていること
  • ・こういう人に向いている/向いていない

といった内容が入ると、
判断の流れが止まりやすくなります。

  • ・条件が一度で把握できない
  • ・比較がしづらくなる
  • ・「結局、どんな条件の仕事なのか」が分かりにくくなる

結果として、
求人ページは
集まりにくいページになります。

ズレるのは採用だけではない

この構造がやっかいなのは、
問題が「ズレる」だけで終わらないことです。

求人ページに雰囲気や考え方を書いたとしても、
それが 判断の基準として使われる形になっていないと、
あとから参照されません。

  • ・応募前に流し読みされて終わる
  • ・面接や合格後の説明に結びつかない
  • ・勤務開始後に読み返されない

つまり、
「書いたのに残らない」状態になります。

一方で、
求人ページとしては条件が把握しづらくなり、
集まりにくさが増える。

結果として、

  • ・雰囲気や考え方は、判断として残らない
  • ・求人ページは、集客力を落とす

という両方の損失が起きます。

これは努力不足ではなく、構造の問題

ここで重要なのは、
「頑張って書いたのにダメだった」という話ではないことです。

役割の違うものを同じページに入れた時点で、
どちらも中途半端になりやすい。

これは、
誰にでも起きる構造の問題です。

ページを増やす話ではない

ここで言いたいのは、
ページをたくさん作ることではありません。

大切なのは、
役割を分けることです。

  • ・条件の判断は、求人ページで
  • ・職場の考え方の判断は、採用ページで

それぞれが
本来の役割に集中できる状態を
つくることです。

採用ページが独立して存在する意味

採用ページが
求人ページとは別に存在するのは、

情報を増やすためでも、
飾るためでもありません。

役割を混ぜないためです。

その結果として、

  • ・求人ページは「条件が伝わるページ」に戻り
  • ・採用ページは「考え方が残るページ」になる

この分離が成立します。

採用ページは「採用拠点」として機能する

採用ページが、
条件説明から切り離され、

  • ・応募前に立ち返られ
  • ・採用合格後に読み返され
  • ・勤務開始後にも参照される

そうした場所になっているとき、
採用ページは
採用拠点として機能します。

ページ単体で考えることの本当の限界

ここでいう
「ページ単体で考える」とは、

1つのページに
すべての役割を押し込むことです。

それをやめて、

  • ・役割を分け
  • ・流れを整え
  • ・採用ページを拠点に置く

この視点に切り替えない限り、
採用は安定しません。

この話の前提にある考え方

ここで書いた内容は、
採用ページと求人ページの役割分離、
そして採用拠点という考え方の一側面です。

これらの前提となる考え方は、
中核となるコラムで整理しています。

採用ページとは何か/採用拠点という考え方についてはこちら ⇒

PAGE TOP