採用ページがあってもミスマッチが起きる本当の原因

採用ページは用意している。
仕事内容も書いている。
条件も整理している。

それでも、ミスマッチが起きる。

この状況は、決して珍しいものではありません。

多くの場合、
「情報が足りなかったのではないか」
という結論に行き着きます。

ですが、本当の原因は、そこではありません。

情報が足りないから、ミスマッチが起きるわけではない

採用ページに書かれているのは、多くの場合、

  • ・業務内容
  • ・勤務時間
  • ・給与や待遇
  • ・勤務地

といった事実情報です。

もちろん、これらは必要です。
ただし、それらは 採用ページの役割ではありません

本来これらは、
求人ページが担う情報です。

この違いに気づかないまま採用ページを作ると、
多くの職場が、無意識のうちに同じ罠に陥ります。

「ちゃんと書いているつもり」の罠

業務内容も条件も書いている。
必要な情報は揃っている。

そう思っているからこそ、
ミスマッチの原因が見えにくくなります。

問題は、
何が書かれているかではありません。

その情報を、どんな基準で判断してほしいのか。
そこが示されていないことです。

判断軸が書かれていないと、解釈は人に委ねられる

判断軸が示されていない状態では、
求職者は自分なりの基準で情報を読み取ります。

  • ・条件を重視する人
  • ・働き方を想像する人
  • ・雰囲気を都合よく解釈する人

それぞれが、
違う前提で「納得」してしまう。

この時点では、
まだ問題は表に出ません。

ミスマッチは、後から「形」になる

ズレが表面化するのは、
採用合格後や、勤務開始後になってからです。

  • ・思っていた働き方と違う
  • ・想像していた雰囲気と違う
  • ・判断の前提が合っていなかった

ここで初めて、
「ミスマッチだった」という言葉が使われます。

問題は「説明不足」ではない

ミスマッチが起きたあと、
「もっと詳しく説明しておけばよかった」
と振り返ることがあります。

ですが、
情報を増やすことが解決になるとは限りません。

判断軸が共有されていないまま情報だけが増えると、
解釈の幅は、むしろ広がります。

問題は、
説明の量ではなく、
判断の前提がどこにも残っていないことです。

判断を、人が背負い続ける構造

判断軸が言語として残っていない場合、
その都度、

  • ・面接する人
  • ・説明する人
  • ・現場で受け入れる人

が、判断を背負うことになります。

同じ説明をしているつもりでも、
同じ判断が再現されるとは限りません。

これが、
ミスマッチが繰り返される構造です。

採用ページが本来担うべき役割

採用ページが担うべき役割は、
情報を並べることではありません。

この職場で働くかどうかを、
本人が判断できる状態をつくることです。

  • ・どんな考え方の職場なのか
  • ・何を大切にしているのか
  • ・どんな違和感が生じやすいのか

これらを、

応募前だけでなく、
採用合格後・勤務開始後も含めて、
同じ内容・同じ温度感で伝え続ける。

ミスマッチを減らすということ

ミスマッチを減らすとは、
「合う人を増やす」ことではありません。

合わない人が、
自分で違和感に気づける状態をつくることです。

その判断を支える場所がなければ、
納得は続きません。

採用ページは「採用拠点」として機能しているか

採用ページは、
単なる情報置き場ではありません。

採用に関する判断が集約され、
言語として残り、
いつでも立ち返れる「採用拠点」として
機能して初めて、

ミスマッチは構造的に減らせます。

この話の前提にある考え方

ここで書いた内容は、
ミスマッチの一側面にすぎません。

  • ・なぜ判断軸の共有が重要なのか
  • ・なぜ採用ページを「採用拠点」と捉えるのか
  • ・なぜ応募前・採用合格後・勤務開始後を
    一貫して支える必要があるのか

これらの前提となる考え方は、
中核となるコラムで整理しています。

採用ページとは何か/採用拠点という考え方についてはこちら ⇒

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